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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻14300号 2018年12月7日
『吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-』
PDF『吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-』   [関連書籍]
日時:
<大阪>2018年12月7日(金)~2019年2月19日(火)10:00~17:00
<東京>2019年3月7日(木)~5月25日水)10:00~18:00
休館日:

<大阪>水曜日、12/29-1/4、2/17
<東京>水曜日
場所:
大阪会場:大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪南館タワーA 12階
東京会場:東京都中央区京橋3-6-18東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA2階
入場料:無料
企画:LIXILギャラリー企画委員会
制作:株式会社LIXIL
協力:塩澤珠江、秋田雨雀・土方与志記念青年劇場、一木努、工学院大学図書館、
   STUDIO遊盡、中央区立郷土天文館(東京)
会場デザイン:+建築設計 田代朋彦
会場グラフィック:kobito inc.
片流れの屋根に赤い板壁、窓周りの白がアクセントのかわいらしい家。これは戦後、吉田謙吉が52歳(1949年)のとき、東京・港区飯倉(現・麻布台)に自ら設計して建てた自邸です。12坪、約40㎡の狭小住宅は当初家族3人の住居としてスタートしました。ステージと観客席用のホールを内在するこの家は、謙吉が舞台美術家であったことを象徴しています。故に、一般的な間取りとは明らかに異なるのがこの家のオリジナリティです。この「劇的空間」を解き明かすには、彼の多面的な活動も影響していると推測されます。関東大震災直後、今和次郎らと立ち上げたバラック装飾社、それが発展して誕生した考現学、また築地小劇場を中心とした舞台美術家としての仕事や住まいの提案の数々……。世の中が苦難の中にあっても自由で新しいまなざしを持ち、人を楽しませることが好きで、自身も人生を楽しく謳歌することを望んだ謙吉の生き方が、様々な活動のエッセンスとともに「12坪の家」に満ちています。
本展では、「12坪の家」を基軸に、謙吉が残した空間づくりに関わる数多くの記録や資料からその秘密を探り同時に前向きに楽しく生きた吉田謙吉の人となりを浮き彫りにします。
[展示構成と主な展示]
<劇的空間 「12坪の家」>
12坪の家の詳細を明らかにすることを試みる。謙吉は建てる前の理想図や建てた後の平面図を雑誌等に掲載した。38年間12坪の家に住んだ娘・塩澤珠江氏の記憶とわずかに残されたそれらを頼りに完成させた1/20の模型や、会場内に設ける小ステージで謙吉が使用していた仕事机や舞台幕を展示。狭い故に各部屋に複数の用途が兼ねられるなど、様々な工夫が施された間取りの不思議を解明する。「12坪の家」への系譜1:自由であたらしいまなざし <バラック装飾社と考現学>1923(大正12)年の関東大震災で東京は焼け野原と化した。被災者たちは自力でバラック(掘立式の建築物)を建て始めると、謙吉は恩師の今和次郎らと共に街を歩き風俗をスケッチした。これが「バラック装飾社」につながり、のちの「考現学」誕生のきっかけとなった。苦境時に潤いと華やかさを提供する活動と世の中の変化を受け止め、観察することで養った自由であたらしいものの見方は謙吉ののちの仕事に大きな影響を与えた。会場では「バラック装飾社」の仕事を写真で紹介し「考現学」に関しては、謙吉が採集した風俗のスケッチや調査データ等の実資料を展示する。
「12坪の家」への系譜2:人をたのしませる空間づくり <舞台美術と店舗設計>
演劇人として、また舞台美術家としてより本格的に歩み始めたのが、同じく震災後の翌年1924年にバラック建築として建てられた築地小劇場での活動である。謙吉は同劇場の第一回公演「海戦」の舞台美術を担当し日本における本格的な表現派のそれとして高く評価された。また、低予算の中で「丸太組み構成舞台」を創案。一部を張り替えるだけで場面を素早く転換させることができた。ここでは、謙吉が設計した舞台の模型や手描きの舞台図を中心に展示し、彼の空間づくりにおけるエンターテイメント性を紹介する。謙吉は、いくつかの店舗設計も手掛けた。その一つが昭和9年に依頼された銀座のバー「機関車」。自身も鉄道好きで、内装を鉄板で張り巡らすなど、舞台美術をつくるように楽しく設計したという。ここでは、バー「機関車」の内装写真や「機関車」のマッチラベル他4種類の店舗設計の提案スケッチなどを展示する。
<住まいをたのしむ、暮しの工夫>
様々な活動を通じてあたらしいものの見方を培ってきた謙吉は、戦前から新聞や雑誌に"暮しの工夫"というテーマで実用的な提案を数多く発信した。最終章ではアマチュアカメラマン、主婦、教員、新婚夫婦などそれぞれの読者層に合せた住まい方の工夫が掲載された記事約10点を展示する。苦境を生き抜いた謙吉による自由でたのしいアイデアで彩られている。
[関連イベント]
講演会:「愉快な家 父・吉田謙吉の住まいの夢」
日時:2019年1月19日(土)14:00~15:30

講師:塩澤珠江(「ギャラリー季の風」主宰、「吉田謙吉・資料編纂室」代表)
場所:LIXILショールーム大阪(グランフロント大阪南館タワーA 11階)セミナールーム
参加費:無料
定員:70名 ※要予約(定員になり次第〆切)
AGC Studio
https://www.agcstudio.jp/access
塩澤さんは、吉田謙吉の長女として12坪の「愉快な家」に38年間暮らしました。一般的な家とはかけ離れた謙吉の空間づくりを家族はどのように受け止めていたのか、また父が描いた住まいの夢とはなにか、など、住人としてまた家族としてのご経験を通して、サービス精神旺盛だった謙吉の人物像とともに「愉快な家」を回想していただきます。
「吉田謙吉と12坪の家-劇的空間の秘密-」
お申し込み先: https://ws.formzu.net/fgen/S26213629/
[関連書籍]
BOOKLET 『吉田謙吉と12坪の家─劇的空間の秘密』
著:塩澤珠江,平田オリザ,布野修司
発行:LIXIL出版
定価:(本体1,800円+税)A4・80p



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