『地球の変動はどこまで宇宙で解明できるか』-太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来-
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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻18424号 2023年4月20日 | ||||
![]() どこまで宇宙で解明できるか』 -太陽活動から読み解く地球の過去・現在・未来- 著者:宮原 ひろ子 発行:化学同人 定価:990円 (本体900円+税)文庫・232p 978-4-759825114 ![]() ![]() |
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宇宙とのつながりから気候変動を理解する〈第31回講談社科学出版賞受賞作〉樹木や地層,古記録は,太陽活動や地球環境について何を教えてくれるのか.太陽活動のアップダウンは,どのようにして地球の気候に影響を及ぼすのか.地球と宇宙のつながりから地球を知る「宇宙気候学」.その最前線を丁寧に解説し,大いなる可能性を語る.屋久杉の年輪や南極の氷に刻まれた太陽活動の記録.その「タイムカプセル」を開いたとき,地球の変動を理解するための新たな視点が浮かび上がる。 | ||||
[目次] 第1章 変化する太陽 一 太陽とはどのような星か 恒星の進化 太陽がつくり出すエネルギー 惑星を温める太陽のエネルギー 磁場を持つ太陽 二 黒点とは 太陽の自転と黒点の生成 太陽活動の長期的な変化の謎 三 マウンダー極小期の謎 マウンダー極小期の発見 小氷期の謎 太陽の光量の変動 月に残された太陽光の変化 四 ダイナミックに変化する太陽と宇宙天気 宇宙の天気とは オーロラはなぜ発生するのか 宇宙天気災害 太陽フレアと放射線被ばく 磁場が引き起こすトラブル 通信機器への影響 宇宙天気災害と地磁気のかたち 太陽フレアの規模と宇宙天気災害の規模の関係性 第2章 太陽の真の姿を追う 一 太陽活動史を復元する方法 樹木に記録される太陽の活動 太陽活動の指標となる炭素14 屋久島に残された太陽活動の記録 太陽の記録を残す南極の氷―― ベリリウム10 二 宇宙線の変動は何を映し出すか 地球を包み込む太陽風のシールド 太陽圏磁場のスパイラル構造 太陽圏はどのように宇宙線を遮るか 宇宙線量の11年周期変動 太陽磁場の反転の影響による宇宙線の22年周期変動 太陽圏の構造と宇宙線量 三 復元された太陽活動 過去に何度も起こっていた無黒点期 樹木に残された太陽の“心音” 正確な太陽活動の復元をめざして 四 太陽活動を駆動するのは 第3章 太陽活動と気候変動の関係性 一 過去の気候を調べる方法 年輪から探る過去の気候 樹木の年輪以外を使って気候を調べる方法 試料の年代決定 二 ミランコビッチ・サイクル 天文学的な要素による太陽の地球への影響 氷期と間氷期の10万年周期 三 ボンド・イベント 1000年スケールの気候変動と太陽活動 氷期における太陽活動と気候変動 四 小氷期が社会に与えるインパクト 小氷期の発生と太陽活動 社会に与えた影響 第4章 宇宙はどのようにして地球に影響するのか 一 宇宙線の影響を見分けるには 太陽活動が気候に影響するいくつかの経路 地磁気の変動を利用して宇宙線影響を探る 宇宙線だけに特徴的な22年周期変動を手がかりにする 太陽圏環境に左右される気候 二 宇宙線と雲 宇宙線が影響するプロセス 宇宙線の影響を受容しやすいホットスポットはどこか 宇宙線のもうひとつの効果 第5章 変わるハビタブルゾーン 一 地球史の謎は解けるか? 宇宙線源の密集域への接近 地球史上の大イベント 地磁気変動との相乗効果 恐竜が滅んだのは? 数億年スケールの地球史を記録する地層 生命誕生と宇宙線 二 暗い太陽のパラドックス 暗い太陽のもとで生命は誕生した パラドックスは解けるか 変わるハビタブルゾーン 三 地球型惑星を探せ! 地球型惑星の探査方法 住み心地のよい環境かどうかの観測 第6章 未来の太陽と地球 一 太陽はマウンダー極小期を迎えるのか 突然訪れた太陽活動の異常 マウンダー極小期が再来するかどうかのカギ 地球への影響 二 天気予報は変わるか 宇宙天気と天気 太陽フレアと宇宙線のフォーブッシュ減少 天気予報につながるか? 得られ始めた太陽フレア予報への手がかり |
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[著者プロフィール・宮原 ひろ子] 埼玉県生まれ,長崎県育ち.名古屋大学大学院理学研究科素粒子宇宙物理学専攻博士課程修了.博士(理学).東京大学宇宙線研究所などを経て,現在,武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程研究室教授.専門は,宇宙線物理学,太陽物理学,宇宙気候学.平成24年度文部科学大臣表彰若手科学者賞,第31回講談社科学出版賞,第1回米沢富美子記念賞を受賞。 |
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