HP内の目次へ・検索もできます!   第60回建築士会全国大会・京都大会
          ◆『京都大会へのいざない』 ▲『大会テーマ「山とまちと木造建築」』 ▼『地域交流見学会(エクスカーション)18コース』

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻13324号 2017年10月30日
◆『京都大会へのいざない』 ▲『大会テーマ「山とまちと木造建築」』 ▼『地域交流見学会(エクスカーション)18コース』第60回建築士会全国大会・京都大会
『京都大会へのいざない』

日時:2017年12月7日(木) 大会前日
14:00~連合会理事・士会長合同会議
16:30~全国建築士フォーラム
17:00~全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会総会

『大会テーマ「山とまちと木造建築」』
日時:2017年12月8日(金) 大会当日

『地域交流見学会
 (エクスカーション)18コース』

日時:2017年12月9日(土)~10日(日)
1泊コース Aコース、Bコース
1日コース C・Rコース(全16コース)
『京都大会へのいざない』
日時:2017年12月7日(木) 大会前日
14:00~連合会理事・士会長合同会議 於:京都市勧業館 みやこめっせ
16:30~全国建築士フォーラム    於:京都市勧業館 みやこめっせ
17:00~全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会総会
於:京都文化博物館 別館
『大会テーマ「山とまちと木造建築」』
日時:2017年12月8日(金) 大会当日
場所:京都市勧業館 みやこめっせ
〒6068343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1
TEL:075-762-2630
『地域交流見学会(エクスカーション)18コース』
日時:2017年12月9日(土)~10日(日)
1泊コース Aコース、Bコース
1日コース C・Rコース(全16コース)
・それぞれのコースについてはこちらをご覧ください
http://www.kyotofu-kenchikushikai.jp/etc/60excursion.php
いよいよ間近に迫ってきた第60回建築士会全国大会・京都大会。
一般社団法人京都府建築士会では3年前の2014年から「山とまちと木造建築」をテーマに掲げ同年8月のキックオフミーティングに始まる様々な活動を通して大会準備を進めてきました。この京都大会が永くみなさまの記憶に残るものとなるようさらに尽力します。
『大会テーマ「京都で考える 山とまちと木造建築」とは』
国土の約66%が森林のわが国では、古代から近世に至るまで、建築といえば木造でした。
近代化が一気に進んだ明治以降も公共の大建築物以 外は木造が大部分で、それは昭和の中頃まで引き継がれました。この状況が大きく変化したきっかけは第二次大戦終戦後の復興期に木材乱開発で森林資源が枯渇したため国によって木材消費が抑制されたことと昭和34年の建築学会による公共建築の防火・耐風水害を目的とする木造禁止の決議であると考えられます。それ以降、木造建築は住宅等の小規模建築に絞られ、さらにその後の経済発展による海外の安価な木材の流入が国内の木材利用を極限にまで弱体化させました。
近年、わが国の森林資源の約40%を占める人工林では、下草刈り、枝打ち、間伐など、必要な手入れができなくなりました。高齢級の成育林を利用せずに放置すれば、森林の成長サイクルは止まってしまいます。森林の保全はわが国において大きな課題となっています。一方、森林の持つ多面的機能(生物多様性保全、地球環境保全、土砂災害防止機能、文化的な面にいたるまで)の重要性が指摘されています。それらの機能を十分に発揮するための方法の一つが、木材利用なのです。 それを受けて、2010年に施行された「公共建築物等における木材の利用に関する法律」(公共建築木材利用促進法)では、林業の発展と国内材の利用促進を謳い低層の公共建築物を可能な限り木造化し内装等も木質化とすることが推奨されました。
今まさに私たち建築士は、森林保護や地域経済振興のみならず、地球環境保全や文化の継承や発展をも担うという木造建築の未来を託されているのです。
現代を生きる私たちは、たとえば、茶の湯や華道を通して伝統的な木造建築に親しんできました。近現代においても、京町家に代表されるように、日本の気候風土に適した多様な木造建築が提案されてきました。これらの木造建築は連担して日本らしい(京都らしい)景観を形成し、そこには長い時間をかけて培われた日本(京都)の気候風土における暮らしの知恵が流れています。これらは、さまざまな時代の異なる価値観の建築の共存を図る新しい景観まちづくりへの展開へと繋がっています。
私たち建築士は、こうした日本における先人の智慧・美意識、そして技術を正しく次代に伝える使命を果たす一方で、昨今の海外における新しい木造建築へのアプローチからも目が離せません。木造建築への様々なムーヴメントを感じる今こそ、日本人の心が生まれながらにして持ち合わせている、山とまちの関係、木の育て方と使い方これからの木造建築とまちづくりなどを真剣に議論するべきではないでしょうか。
詳しくは:
http://www.kyotofu-kenchikushikai.jp/etc/60kyoto.php



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