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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻13178号 2017年8月19日 | |||||
『東本願寺総会所 解体へ』 京都新聞の2017年8月1日(火)朝刊にこの記事が掲載されました。 私たちは、“先人のこころのかたち”を遺す方法を真剣に思考する必要があるのではないでしょうか? いろいろな手段・方法を考えましょう。 |
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■東本願寺のメッセージ 総会所の閉所式 ![]() |
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■ある読者からのメッセージです。 「東本願寺総会所」の知名度は大変低く、東本願寺は亀岡氏の設計とは公表しておらず私も知らなくて、今回の記事で初めて存在を知りました。 「東本願寺総会所の解体」は、本山の一部上層部の決定で決まり、いろいろな事情により、「取り敢えず今は使って無いので、潰しておこうか?」と云う雰囲気です。 此処には、建築の意味や価値等は考慮に入って居らず、東本願寺内部の保存活用推進派の方々が、短時間で不本意なカタチでの調査を行えただけで、しっかりとした調査も行われて居らず正当な評価も出来ていません。 然しながら、"短時間"にも関わらず専門家(岩田敏也氏)による調査の成果で、亀岡氏の設計という価値以外の面でも、構造や宗教建築として、特異なモノだと判ってきました。 其れに、内部(愛知岡崎教区)の方々が保存活用を求め、今後の活用方法等様々なプランを出して活動なされて居られ「シッカリとした調査を行い、議論を此れからしようか」と言う前に、上層部が「移築、部材活用募集」を掛けてしまいました。 建築価値の評価も分からぬままに解体?取り壊し?が決定されたカタチです。 亀岡氏は、「亀岡式」と呼ばれる程に設計技師として有名で、過去の建築を注意深く学び消化し、シャープで流麗でいて、独特の意匠で、 過去の建築から範を取り、新た成る表現をされた方と認識しています。 此の「亀岡式」から影響を受けた人は多く、以後の社寺建築の意匠を観ればその影響力は多大で、現在では亀岡式と知らずに影響を受けて居られる方も居られると思います、江戸からの踏襲した意匠と比べると歴然な違いが有り自身も亀岡式以降の意匠には強い影響を受けて居り、仕事に "活かされて" います。 然しながら、そんな影響力の有る亀岡氏の設計する遺作(我が範、教科書)が解体されてしまうにも関わらず、ほとんど周知されて居らないままに、このままでは人知れず無くなろうとしており、専門家の先生数人の方からは、口を揃えて「文化財に成るのに」 と聞きます、大変残念な事です。 多くの方に認識される事になれば、保存の声も高まり東本願寺も動かずには居られない状況に成ると思います。東本願寺の内部からの保存活動をされて居られる中心メンバーのお一人からもそう言う助言を頂きました。 周りが声を出し、学者さんが声を出し、そして "門徒さんから声が上がる事" も保存活用の道筋を立てる大きな要因に成るとの事です。 理想は現在の場所での保存活用を望んでいます。 |
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