HP内の目次へ・検索もできます!  保存再生学シンポジウム2017 第1回 『木造近代建築の保存と活用─木造校舎の保存活用の成果と課題』

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻13083号 2017年7月7日
PDF保存再生学シンポジウム2017 第1回 『木造近代建築の保存と活用─木造校舎の保存活用の成果と課題』 保存再生学シンポジウム2017 第1回
『木造近代建築の保存と活用
 ─木造校舎の保存活用の成果と課題』


日時:2017年7月29日(土)13:30─
場所:京都工芸繊維大学60周年記念館2階大セミナー室
〒606-0966 京都市左京区松ヶ崎橋上町1
※京都市営地下鉄松ヶ崎駅下車徒歩10分
定員:90名
入場:無料(申込不要、当日先着順)
主催:京都工芸繊維大学大学院建築学専攻、
    京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab
後援:DOCOMOMO Japan、日本イコモス国内委員会
京都工芸繊維大学大学院・建築都市保存再生学コースの保存再生学シンポジウムも3年目を迎える。今年度の年間テーマは「木造近代建築」に設定した。ここで言う「木造近代建築」は、伝統工法による神社仏閣や民家、近代和風建築は含まない。20世紀に造られた公共的な色彩の強い、比較的規模の大きな木造建築を対象とする。その第1回として小学校の木造校舎を取り上げたい。日本の学校建築における過去を振り返ったとき、木造校舎においては多くの試練があった。その一つは“不燃化”という問題である。学校に限らず、歴史的建造物の保存においては常に、安全性の確保と歴史的価値の保全がぶつかることとなるが、学校建築においては国の“不燃化”という基本方針のもと、多くの優れた木造校舎が失われてしまった。現在、文部科学省が「木の学校づくり」を推進している状況は皮肉と言うしかない。また建築基準法の改正によって新築の木造校舎実現の可能性は広がりつつあるが失われたものは二度と戻らない。
今回のシンポジウムでは、苦難の歴史を生き延び見事に現代の小学校として甦った、兵庫県の西脇市立西脇小学校(1937年竣工/内藤克維設計)と愛媛県の八幡浜市立日土小学校(1958年竣工/松村正恒設計)の木造校舎に焦点を当てる。戦前と戦後の木造校舎の傑作であるが、いずれも解体の危機に瀕していた。しかし関係者の粘り強い活動により、保存再生が決定した。その保存再生に関わった専門家をお招きし、木造近代建築を過去から未来へと繋ぐ意味と可能性を探る。
[プログラム]
13:30
挨拶|田原幸夫(京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授)
13:40
西脇小学校の保存再生:足立裕司(神戸大学名誉教授)
14:30
日土小学校の保存再生:花田佳明(神戸芸術工科大学教授)
15:20 休憩
15:30
木造近代建築の保存再生と構造家:腰原幹雄(東京大学生産技術研究所教授)
16:20
座談会 木造校舎の保存活用の成果と課題:
足立裕司+花田佳明+腰原幹雄+田原幸夫+笠原一人(京都工芸繊維大学助教)
18:00
講師・参加者による懇親会|プラザKIT(会費制)
お問い合わせ先:
国立大学法人 京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab 事務局
TEL: 075 -724 -7282
info@d-lab.kit.ac.jp
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