HP内の目次へ・検索もできます! 『ゲリラ建築 謝英俊、四川大地震の被災地で家を建てる』

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻15380号 2020年1月15日
『ゲリラ建築 謝英俊、四川大地震の被災地で家を建てる』『ゲリラ建築 謝英俊、
四川大地震の被災地で家を建てる』


著:廖惟宇
訳:串山大
発行:みすず書房
定価:(本体3,800円+税)四六・320p
978-4-622-08863-9
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台湾の建築家・謝英俊は、1999年に台湾中部で発生した九・二一大地震をきっかけに、自然災害の被災地や貧しい農村地域をわたり歩き、現地住民と協力した家づくりを手がけている。台湾八・八水害、四川雅安地震、ネパール地震の被災地での復興建築によって知られる謝の仕事は、しばしば「慈善活動」として評価されがちだ。しかし実のところ、その目的は過度に産業化された現代の「住まい」のあり方を問い直し、産業としての建築を再定義することにある。本書は、2008年に中国四川省北部で発生した四川大地震の被災地での住宅再建に参加した台北出身の若者が、謝の実験的建築とその周辺をパノラマ的に描いた民族誌的ドキュメンタリーである。
謝英俊の建築の特徴は、現地住民が労働力を交換単価として互いの家を建てあう「協働セルフビルド」と呼ばれる手法にある。そこでの建築家の役割は、居住者が自分の家の設計・建設に参加できるような建築システムを構築することに徹底される。設計においては第一に家屋の構造的な安全性を保証し、現地の人々の生活文化や伝統を最大限に尊重して、インテリア等に活かす余地を残す。建設においては、専門技術を持たない人にも建てられるよう工法を簡易化し、現場で品質を監督する。こうした手法は被災直後の建築資材や労働力、資金の調達問題を解消すると同時に、人々が「住まう」ことの本質を再考する契機となる。
四川大地震被災地での住宅再建では、自力で家を建てる伝統を保つ少数民族と「協働セルフビルド」とが調和を見せる一方で、文化や政治・経済の違いに端を発する様々な困難にも直面する。その実際を率直な筆致で描き、理論と実践経験との両面から謝英俊の思想と方法に迫る。阮慶岳(建築評論家)、陳界仁(現代芸術家)推薦。市川紘司解説。
[目次]
序 ある山あいの物語/謝英俊
【謝英俊とその建築】
謝英俊 略年表
現代における建築、そして建築家とは
謝英俊のスタンス──「自分の家は自分で建てる」
謝英俊のアプローチ
「協働セルフビルド」が内包するもの
「オープンシステム」と「シンプル構法」
謝英俊の悲喜こもごも
民族誌的な参与観察の記録
【実践の記録】
2008.08.01-2008.10.02 日月潭から四川へ
はじまり
ウォームアップ
山あいの被災地へ
草坡郷での調停シゴトと楊柳村の発見
2008.10.03-2008.11.23 白銀のフレーム
測量の神が与えし試練
成都での日々
そそくさエスケープ
家のカタチが見えてきた!
完璧なる村、楊柳村
2008.11.23-2009.01.15 最初の冬
ゾルゲに行こう!
白大哥の宿に集う面々
ひとまずの終わり
歳末の北京
帰郷の前に、青川へ
2009.03-2010.04 四川を離れてからのことと、被災地再訪
ベネチア・ビエンナーレのことなど
再建現場のその後
楊柳村、再訪
あとがき――矛盾とバランス



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