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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻14977号 2019年8月8日
PDF『京は大火!大地震!!そのとき京人は、どうふるまったのか』 『京は大火!大地震!!
そのとき京人は、どうふるまったのか』


著:丸山俊明
(びわこ学院大学短期大学部ライフデザイン学科教授)
発行:びわこ学院大学出版専門委員会
定価:(本体1,600円+税)A5・202p
978-4-7592-6788-4
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王城の地、京都を襲った江戸時代の災害。被害がおおきかったのが寛(かん)文(ぶん)と文政(ぶんせい)の大地震と、宝(ほう)永(えい)、天明(てんめい)、元治(げんち)の大火。そのとき京人(みやこびと)は、どのようにふるまったのか。当時の仮名(かな)草紙(そうし)をみると、悲惨の中にも京都らしい雅(みやび)や不思議があります。本書はそんな話を百八つとりあげます。ふつう災害研究は焼失範囲や延焼経路、震度や震源、被害内容を、実証的に解明しますが、ひとたび数字になったとき、災害は日々の暮らしから遠い存在になってしまう。一方、当時の史料には、揺れる大地や火の粉の中でくりひろげられた人間模様や切迫した空気が読み取れます。虚実入りまじる部分もありますが、千年周期の大震災のあと百年周期の地震や津波をおそれる私たちにも参考になる話があるかもしれませんよ。
[目次]
第1章 寛文二年(1662)の京畿(けいき)大地震 
 1  あらまし
 2  京(みやこ)の町家(まちや)、姿がわり
 3  京(みやこ)の揺れはじめ
 4  京中の町家ども、大破(たいは)に小破(しょうは)に
 5  八所(はっしょ)の御霊(ごりょう)、子どもをお叱り
 6  忠義なり、百足屋(むかでや)の女子衆(おなごし)
 7  方(ほう)広寺(こうじ)、大仏のお怒(いか)り
 8  耳(みみ)塚(づか)に穴はあいたか
 9  五条の石橋、おちる
 10 石塔も、石鳥居もたおれる
 11 うなだれる八坂(やさか)の塔
 12 京のあちこち、小屋がけ 
 13 門柱(かどばしら)に貼ったお札(ふだ)のご利益(りやく)
 14 光る物、あちこち空を飛ぶ
 15 五月四日、ふたたび大揺れ
 16 伏見(ふしみ)の城山(しろやま)、うごく
 17 朽木(くつき)、町(まち)居(い)崩(くず)れ無情
 18 裂けたる大地(だいち)の不思議
 19 南無、豊国(とよくに)大明神(だいみょうじん)
 20 京(みやこ)のまちのうわさ
 21 ご神託、もろもろ(1)
 22 ご神託、もろもろ(2)
 23 夫婦のいさかいに要石(かなめいし)
第2章 宝永五年(1708)の宝(ほう)永(えい)大火 
 1  あらまし 
 2  三月八日、京(みやこ)は大火(かいろく)
 3  紅蓮(ぐれん)の炎に輝く京(みやこ)
 4  老いの逃げみち(1)わが町家、燃える
 5  老いの逃げみち(2)めしませ、お水
 6  老いの逃げみち(3)町の火消衆
 7  老いの逃げみち(4)御(み)仏(ほとけ)おたすけ
 8  老いの逃げみち(5)刹那(せつな)の愛宕(あたご)まいり
 9  老いの逃げみち(6)火事場の悲惨
 10 老いの逃げみち(7)土蔵は無事
 11  老いの尋ねみち(1)人か獣か
 12  老いの尋ねみち(2)死んではならぬ 
 13  老いの尋ねみち(3)刀刃(とうじん)、炎を映(うつ)せ
 14  老いの尋ねみち(4)一家再会
 15  火事場のしあわせ
 16  火事場の不しあわせ
 17  南無(なむ)幽霊(ゆうれい)、うかばれたまえ
 18  比叡(ひえい)のお山から飛び出た回(かい)禄(ろく)神(しん)
 19  わが子はいずこ、妻はいずこ
 20  母子(ははこ)をのんだ井戸
 21  なにはともあれ、当座のすまい
 22  京(きょう)童(わらべ)、とにかくがまんの仮屋(かりや)普請(ふしん)
 23  焼けあとに銀(かね)の雨ふる
 24  焼けのこりの不思議
 25  京(みやこ)の東は御普請(おんふしん)小屋(ごや)
 26  その働き、鬼神のごとし
 27  白牡丹のおもむき、大火(かいろく)に勝(まさ)る
 28  お公家はんの御文庫
 29  宝永の世は、諸国(しょこく)災害(さいがい)
 30  富(ふ)士(じ)山(やま)焼(やき)、東海道津波
第3章 天明八年(1788)の天明(てんめい)大火 
 1  あらまし
 2  洛中焼けはじめ
 3  風早(かぜはや)と、君が名前の辛(つら)きかな
 4  われを捨てよ、おまえは生きよ
 5  死がまてど、京(みやこ)へもどれ
 6  空飛ぶ火球(かきゅう)、火(ひ)喰(くい)鳥(どり)
 7  戸障子にても、火とたたかう
 8  皇居に火球をよせつけぬもの
 9  亀山藩主、当意即妙
 10 紀州さまの女御(むすめご)は傑物 
 11 火事場の風景(1)鐘よとどけ
 12 火事場の風景(2)加勢の背後(はいご)をとられ
 13 火事場の風景(3)寝てはおれぬ
 14 命の恩人、観音様
 15 京人(みやこのひと)、焼けあとを詠(よ)む
 16 お東さんのためならば
 17 大火あとの京(みやこ)は鴨(おう)東(とう)
 18 生きながら、六道地獄(りくどうじごく)めぐり(1)
 19 生きながら、六道地獄(りくどうじごく)めぐり(2)
 20 米屋、京人(みやこびと)のいかりをかう
 21 わらじ売り、京人(みやこびと)のいかりをかう
 22 怪異の火柱
 23 無情の世(よ)、仏門のありがたき
 24 花山院家(かざんいんけ)の命婦(みょうぶ)狐(ぎつね)
 25 土蔵の焼けを目(ま)の当(あ)たり
 26 京の備え、すすまずの理由(わけ)
 27 火急(かきゅう)の心得(こころえ)(1)土蔵じまい
 28 火急の心得(2)井戸が大切
 29 火急の心得(3)泉石(せんせき)の効用
 30 心得の付けたり
第4章 文政十三年(1830)の文政(ぶんせい)大地震 
 1  あらまし
 2  文政の揺れはじめ
 3  いざというとき、頼れる人(ひと)
 4  火つけ盗賊は、ゆるさぬ
 5  大揺れのあと、家にはおれぬ
 6  音羽(おとわ)川(がわ)の洪水
 7  地震もまた、商売の転機
 8  愛宕のお山、ご鳴動
 9  トピックス
第5章 元治元年(1864)の元治(げんち)大火 
 1  あらまし
 2  元(げん)治(ちの)焼(や)けはじめ
 3  この命分け目のときに
 4  百姓衆のご勲功
 5  大砲(おおづつ)ゆえの大火(かいろく)
 6  もどりても、家はなし
 7  お上のお救い、富貴(ふうき)の施行(せぎょう)
 8  口にはできねど、人災やし
 9  ご位牌、あととりをお助け
 10 火屋(ほや)となるお寺さま
 11 火事場のふるまい三種
 12 火のはいりし土蔵、あきらめきれず
 13 仏法の幸福、稲荷の無事
 14 天にのぼるは戸(と)障子(しょうじ)
 15 大火のあとの、お定まり
 16 杉皮わらを葺きまぜて
 17 大地震(おおなゆ)、大火(かいろく)、逃れられぬ定め
おわりに
参考史料
[著者プロフィール・丸山 俊明]
1960年京都市生まれ。京都工芸繊維大学大学院修了(学術博士)。一級建築士。
びわこ学院大学短期大学部ライフデザイン学科教授。



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