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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻13044号 2017年6月20日

『千少庵茶室大図解 利休・織部・遠州好みの真相とは?』

著:長尾 晃
発行:鳥影社
定価:(本体2,200円+税)B5・202p
978-4-86265-615-5
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国宝茶室「待庵」は、本当に千利休の作なのか? 利休の千家を継いだ二代目少庵。
その作「西芳寺湘南亭」「麟閣」の徹底図解を中心に、千利休「待庵」、古田織部「燕庵」、小堀遠州「密庵」との比較検証を通して、不遇の天才茶人・千少庵の実像にせまる!
疑義解析の新・茶室研究秘められた茶匠、千家第二代少庵作の茶室を一冊にまとめた初の単行本。克明なペン挿画200図以上を駆使して、その全貌を詳細緻密に解析する。
秘められた茶匠、千家第二代少庵作の茶室を一冊にまとめた初の単行本。
克明なペン挿画200図以上を駆使して、その全貌を詳細緻密に解析する。
少庵の「西芳寺湘南亭」「麟閣」の徹底図解を中心に、利休「待庵」、織部「燕庵」、 遠州「密庵」との比較検証を通して、不遇の天才茶人・千少庵の実像にせまる!
[目次]
第1章 世阿弥の子孫か? 千家第二代・少庵の謎
 利休の血を引いてない千家第二代
 危機的状況にあった千家を救った、蒲生氏郷
 なぜ実の子・道安でなく、義理の子・少庵の方に?
 利休が高く評価していた、少庵の才覚
 少庵は、能の世阿弥の血を引いていたのか?
 その卓越性にもかかわらず、なぜ少庵はマイナーであったのか?

第2章 利休の死後に、移築改修されていた待庵
 現存最古の茶室・国宝待庵
 待庵に心酔していた堀口捨己とは?
 堀口が指摘していた、待庵移築改修の痕跡
 待庵の移築改修は、利休の死後に

第3章 移築改修の痕跡にあふれた待庵
 まだ他にもある、待庵移築改修の痕跡
 移築改修の痕跡その1 = 部分的半柱
 移築改修の痕跡その2 = 擬似掛込天井(二重屋根)
 移築改修の痕跡その3 = 左右の桁高の違い
 移築改修の痕跡その4 = 待庵と書院の接続部の床の段差
 移築改修の痕跡その5 = 待庵と書院の接続部の柱芯のズレ
 移築改修の痕跡その6 = 待庵と書院の接続部の大壁
 移築改修の痕跡その7 = 新旧時代的要素の混在
 利休の死後に移築改修されている待庵
 待庵の移築改修者は、千少庵か?

第4章 待庵と千少庵を結びつけた、宮上論文とは?
 宮上茂隆の画期的な待庵論
 現存待庵における、不可解な要素
 少庵が、待庵に変更を加えたとする根拠
 待庵は、利休と少庵の合作か?
 なぜ元祖待庵に変更を加えられたのか?
 あまり重要視されていなかった二畳の茶室
 利休の茶室の中で、待庵のみが優れている理由
 利休の原形 + 少庵の洗練 = 国宝待庵

第5章 待庵に充溢している、千少庵の痕跡
 まだ他にもある、待庵と少庵の作風の類似点
 待庵と少庵の作風類似点その 1 = 二重屋根の手法(擬似掛込天井)
 待庵と少庵の作風類似点その 2 = 半柱の手法
 待庵と少庵の作風類似点その 3 = 部分的半柱の手法
 待庵と少庵の作風類似点その 4 = 母屋のつなぎ
 待庵と少庵の作風類似点その 5 = 躙口廻りの類似
 待庵と少庵の作風類似点その 6 = 棹縁方向転換の手法
 待庵と少庵の作風類似点その 7 = 入隅の塗廻し手法
 待庵と少庵の作風類似点その 8 = 床廻りの類似
 待庵と少庵の作風類似点その 9 = 一二三の意匠
 待庵と少庵の作風類似点その10 = 四尺床の手法
 待庵と少庵の作風類似点その11 = 土天井の手法
 待庵と少庵の作風類似点その12 = 板畳追加の手法
 待庵と少庵の作風類似点その13 = 踏込床の手法
 待庵に、少庵が関わっていたことの証明
 まだ幾つも存在する、利休と少庵の合作
 利休に対しても引かない、小座敷における少庵の徹底した美学
 妙喜庵もなかば認めている、利休と少庵の合作説

第6章 惨憺たる曲芸を演ずる待庵
 建築家・西澤文隆の、示唆にとんだ待庵論
  待庵の掛込天井は、どのように支えられているのか?
 目に見えない部分での、異常な努力
 軒裏を美しく見せるための、尋常でない造り
 見た目が美しければ、内外がバラバラでも構わない
 厚さ四センチに満たない壁でも、内外はバラバラ
 より美しく、より上品に見せるためなら、なんだってやるぞ!
 何度でも、何度でも…
 プラスの装飾から、マイナスの装飾へ

第7章 台目構えの洗練は、千少庵にあり
 台目構えとは、何なのか?
 台目構えの意匠は、誰が考案したのか?
 台目構えは利休の創作、少庵による洗練か?
 利休以前に、少庵は台目構えを考案していた?
 道安囲い VS 台目構え
 道安囲い蹇病説 VS 台目構え蹇病説

第8章 織部の燕庵に先駆けていた、少庵作の燕庵形式・麟閣
 洗練の極致にある燕庵のインテリア
 へうげもの・織部が、本当に燕庵を造ったのか?
 織部好みの燕庵形式とは?
 千少庵作の燕庵形式の茶室・麟閣
 燕庵の原形としての麟閣
 麟閣より洗練化されている、燕庵の台目構え
 ほとんど瓜二つの、麟閣と燕庵の床廻り
 麟閣より洗練化されている、燕庵の躙口廻り
 創建時の形を、そのままに伝えている麟閣
 相伴席と茅葺屋根の発生要因

第9章 燕庵形式のルーツであるか? 燕庵的な伝利休茶室
 松江で復元された伝利休茶室
 燕庵形式によく似ている伝利休茶室
 伝利休茶室復原の疑問点
 利休好みの台目構えを伝えている、伝利休茶室
 利休の二畳台目とよく似ている、伝利休茶室
 少庵の二畳台目とはさらによく似ている、伝利休茶室
 利休好みの伝利休茶室は、利休もしくは少庵の作か?
 少庵も造っていた、利休好みの台目構え
 少庵作の西芳寺湘南亭とも似かよっている、伝利休茶室

第10章 織部の燕庵に先んじて「燕の茶室」を造っていた少庵
 伝利休茶室、麟閣から燕庵への、発展プロセス
 茶の中心地からは見逃されていた、伝利休茶室と麟閣
 燕庵の藪内家とは、非常に親密な関係にあった千少庵
 少庵が実際に作っていた「燕の茶室」
 「燕の茶室」と「燕庵」との、形式的な同一性
 織部好みの焼物も茶室も、織部が創ったものではなかった
 織部が取り入れたとされる「鎖の間」も、少庵が創始

第11章 なぜ、西芳寺湘南亭と千少庵を切り離すのか?
 西芳寺湘南亭と千少庵との関係
 疑問の余地がなかった、少庵作の湘南亭
 湘南亭と少庵を切り離した、珍奇な異説
 珍奇な異説に便乗した、若き日の中村昌生
 行きすぎた史料偏重主義の弊害
 湘南亭から切り離されてしまった、千少庵
 少庵以外のいったい誰が、湘南亭を造りえたというのか?
 千少庵「山間二十年」の詩がもつ意味

第12章 一二三の意匠と、湘南亭コード
 一二三のリズムを奏でるデザイン手法
 徹底された一二三の意匠の数々
 内部にも徹底される、一二三の意匠
 一二三の等差数列、等比数列、階差数列
 屋根にまで及ぶ、一二三の意匠
 手の込んだ一二三の連子窓
 待庵にもちりばめられている、一二三の意匠
 まだ他にもある、待庵と湘南亭の共通点
 同じ「好み」によって造られている、待庵と湘南亭
 ちりばめられた湘南亭コード

第13章 遠州流茶室も、千少庵の創案か?
 少庵が考案した踏込床
 遠州好みの台目構えとは?
 先例があった、遠州好みの台目構え
 遠州好みの台目構えは、千少庵の創作か?
 密庵と湘南亭に共通する「床+台目構え付きの床」の構成
 少庵の麟閣と酷似している、遠州の松翠亭
 窓の多い、明るい茶室を好んだ千少庵
 宗和流・石州流茶室にも見え隠れする、千少庵の影

第14章 千少庵の実像は、なぜ今日まで秘められてきたのか?
 過小評価に甘んじてきた、千少庵
 要因その1 = 利休一族の中の、孤独な非血縁者
 要因その2 = 控え目な性格
 要因その3 = 不自由であった片足
 要因その4 = 不遇であった義兄・道安に対する配慮
 要因その5 = 利休亡きあとの、千家の弱い立場
 要因その6 = 武家茶人の台頭
 透明人間としての千少庵
 白か、淡い色の花があったら…
 黄色い花びらのような蝶々までもが…

引用文献一覧
図版出典一覧
あとがき

[著者プロフィール・長尾 晃(ながお あきら)]
歴史・美術・建築研究家
1965年 長野県生まれ。
1990年 東京藝術大学大学院美術研究科建築理論専攻修士課程修了
1996年 長尾晃建築研究所設立、現在に至る。
著書に、
『善光寺コード〜諏訪御柱の守護秘術〜』(鳥影社)
『神秘なる乙女の画家の物語 ─信州松代藩 恩田緑蔭アンソロジー─』(第一企画)
『鎌倉山崎の家〜建築写真詳細図面集〜』共著(kindle)
などがある。



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