HP内の目次へ・検索もできます! 『第64回正倉院展』

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻9561号 2012年9月29日
『第64回正倉院展』

日時:2012年10月27日(土)~11月12日(月)
 全17日 9:00─18:00
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日
(10月27日・28日、11月2日・3日・4日・9日
   ・10日・11日)は19:00まで

※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
場所:奈良国立博物館 東新館・西新館
〒6308213 奈良県奈良市登大路町50
 TEL:050-5542-8600
観覧料金:一般1,000円(700円)
 高校生・大学生700円(500円)
 小学生・中学生400円(200円)
※団体は責任者が引率する20名以上です。
※オータムレイトチケットは、
 閉館の1時間30分前より販売する当日券です。
 (販売は当館当日券売場のみ)
 オータムレイトチケット購入者には、
 記念品を進呈します。
※障害者手帳をお持ちの方
 (介護者1名を含む)は無料です。
主催:奈良国立博物館
本年の正倉院展は、数ある正倉院宝物の中から北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵4件の総計64件が出陳されます。例年通り正倉院宝物の全体像が展望される構成となっており、初出陳も9件ございます。
本年の特色を摘記すると、まず特筆されるのは聖武天皇ゆかりの北倉の宝物が多数出陳される事です。分けても、紫檀の黒い地に螺鈿の白さが映える螺鈿紫檀琵琶)とこれに附属する紅牙撥鏤撥は、華麗な天平時代の宮廷生活を想像させるのに充分な美しさと品格を兼ね備えています。また木画紫檀双六局をはじめ双六の玉や賽子等がまとめて出陳され、音楽とあわせて宮廷での遊びや楽しみの世界が展示室に甦ります。
次いで注目されるのは平成6年以来18年ぶりの出陳となる瑠璃坏です。コバルトブルーのうっとりするような輝きやワイングラスを思わせる器形は、シルクロードの果てにある遠い異国を想い起こさせます。碧瑠璃小尺・黄瑠璃小尺のようなガラスを使ったアクセサリーやガラスの原料となった丹、同じ素材を釉薬に用いる磁瓶などとともに古代ガラスの世界に浸っていただければ幸いです。
この他、銀平脱八稜形鏡箱や密陀彩絵箱、紫檀小架など華麗な装飾が施された調度品、紫地亀甲仏殿文錦や赤地鴛鴦唐草文錦大幡脚端飾などの華やかな染織品、珍しいところでは古代の書見台である紫檀金銀絵書几といった宝庫を代表する宝物が出陳されます。
さらには、先日福岡県太宰府市の国分松本遺跡で戸籍に関する最古と思われる木簡が出土し話題を集めましたが、伝世されてきた最古の戸籍の一つである大宝2年(702)御野国山方郡三井田里戸籍が出陳される事、最近の正倉院事務所の調査研究により新たな事実が明らかとなった神護景雲2年(768)称徳天皇勅願経、宝亀5~7年(774~776)頃の書写である今更一部一切経と推定される経巻が出陳される事も話題を呼ぶ事でしょう。出陳品 64件(北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵4件)、うち初出陳9件
ボランティア解説 会期中 毎日 正倉院展の見どころ
第1回目 10:00─
第2回目 11:00─
第3回目 12:00─
第4回目 13:30─
第5回目 14:30─
当館ボランティアによる解説
※正倉院展会期中毎日5回、30分程度。当館講堂にて。 入館者の聴講無料。
※公開講座のある日の午後(第4回、第5回)は中止となります。
公開講座
日時:2012年10月27日(土)
演題:「正倉院のペルシア風錦について」 講師:尾形 充彦氏(宮内庁正倉院事務所整理室長)

日時:2012年11月3日(土・祝)
演題:「古代ガラスから正倉院まで」 講師:土屋良雄氏(日本ガラス工芸学会理事)

日時:2012年11月10日(土)
演題:「聖語蔵経巻と正倉院文書―「神護景雲二年御願経」の実体をめぐって」
講師:飯田剛彦氏(宮内庁正倉院事務所調査室長)

日時:2012年11月11日(日)
演題:「八世紀以外の宝物について」 講師:内藤栄(当館学芸部長補佐)
※13:30─15:00(13:00より講堂入口で入場券を配布します)
各定員:194名
各場所:当館講堂
各聴講料:無料
(※入場の際には展覧会の観覧券、もしくはその半券、国立博物館パスポート等をご提示ください)
『正倉院学術・シンポジウム2012』
演題:「正倉院宝物の近代~壬申検査から140年」
日時:2012年11月4日(日)13:00─17:30
場所:奈良県新公会堂
※事前申込制
※留学生の日11月1日(木)は「留学生の日」と銘打ち海外からの留学生の方を無料でご招待いたします。入館の際、学生証等をご提示ください。
※託児「第64回正倉院展」開催期間中、無料の託児室を開設しますのでご利用ください。
※事前予約制
主催:奈良国立博物館
協賛:NTT西日本、キヤノン、近畿日本鉄道、JR 東海、JR 西日本、ダイキン工業、大和ハウス工業、白鶴酒造、丸一鋼管
特別協力:読売新聞社
協力:NHK奈良放送局、奈良テレビ放送、日本香堂、仏教美術協会、ミネルヴァ書房
動画シルクロード
http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/2012/movie/



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