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日時:2012年5月17日(木曜日)18:15開場 18:30開演─20:30
場所:CITE(大阪市都市工学情報センター)会議室
〒5400008 大阪市中央区大手前1-7-31 OMMビル13階 TEL:06-6949-1910
参加費:都市環境デザイン会議会員500円 会員外1,000円 学生500円
定員:30名(申し込み先着順)
※終了後懇親会準備中・当日実費精算
主催:都市環境デザイン会議関西ブロック |
バルセロナでは、過密街区に穴をあけ、公共空間を創り出す「多孔質化」により、疲弊した界隈に再び人が集まり留まり始めています。従来のようにマスタープランを描くのではなく、個別的で小規模な広場や道路整備、建物の修復や建替えを起点に、地区全体の再生へとつなげていく手法は、成長の時代が終わった日本でも、大いに参考になるのではないでしょうか。
今回は『バルセロナ旧市街の再生戦略』で2009年度不動産協会賞を受賞された阿部大輔さんにおいでいただき、主に、稠密な市街地を多孔質化し界隈の多様性を維持したラバル地区を事例に、成長型の都市再生や都市計画とは一線を画す、しかし行政が主導するまちづくり、新たな居住環境整備の未来を語って頂きます。
[前田裕資] |
お申し込み先: |
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[関連図書] |

『バルセロナ旧市街地の再生戦略
〜公共空間の創出による界隈の回復』
著:阿部大輔
発行:学芸出版社
定価:定価3,150円(本体3,000円+税5%)
A5・288p
978-4-7615-3171-3
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過密街区に穴をあけ、公共空間を創り出す「多孔質化」により、疲弊した界隈に再び人が集まり留まり始めた。個別的で小規模な広場や道路整備、建物の修復や建替えを起点に、地区全体の再生へとつなげていくバルセロナ・モデル。経済追従型の都市再生とは一線を画す行政主導のまちづくりに、新たな居住環境整備の可能性をみる。 |
[目次]
序 地中海都市バルセロナを歩く
1 歴史的市街地の保全再生論理と戦略──歴史的環境保全と居住環境の改善
1 歴史的市街地の保全再生の系譜
2 古い界隈を保全再生するための制度
3 行政と民間のパートナーシップを実現する制度
2 バルセロナ旧市街の衰退プロセスと都市計画の対応
1 近代都市計画の誕生(1856〜1939年)
2 独裁政権時代における無秩序な都市拡張(1940〜75年)
3 プランからプロジェクトへ、プロジェクトから戦略へ (1976年〜現在)
3 バルセロナ旧市街の都市社会問題の現況分析
1 社会環境をめぐる問題
2 居住環境をめぐる問題
3 再開発事業をめぐる問題
4 バルセロナ旧市街の戦略的まちづくり ──各界隈における保全再生プラン
1 ラバル──稠密な市街地を多孔質化し、界隈の多様性を維持する
1 界隈の特性
2 計画立案の経緯
3 プランの目的
4 地区再生の戦略
5 再生事業の実施と空間の変容
6 再生事業の実践期1──老朽化した市街地に生活舞台を取り戻す
7 再生事業の実践期2──ラバル遊歩道の再生
2 カスク・アンティック──市場の改築を核とした歴史的環境保全と公共空間の再生
1 界隈の特性
2 計画立案の経緯
3 プランの目的
4 地区再生の戦略
5 再生事業の実施と空間の変容──初動期・点的な多孔質化
6 再生事業の実践期──市場の改築効果を周辺に波及させる
3 バルセロネータ──伝統的な街路形態の保全と海辺空間の回復
1 界隈の特性
2 計画立案の経緯
3 プランの目的
4 地区再生の戦略
5 再生事業の実施と空間の変容
4 ゴシック──小規模な多孔質化による公共空間の再生
1 界隈の特性
2 計画立案の経緯
3 プランの目的
4 地区再生の戦略と空間の変容
5 戦略的まちづくりの空間的再生の実態──多孔質化と住宅整備
5 事業を持続的に展開するパートナーシップ──開発公社と修復局の取り組み
1 バルセロナにおける一体的修復区域の戦略
2 旧市街開発公社の活動
3 修復局の活動
4 事業の仕組みおよび実践に際する特徴と問題点
6 人が集うまちなかへ
1 旧市街の再生戦略の評価と展望
2 戦略的まちづくりの重層的な計画手法と主体
3 「多孔質化」する歴史的市街地──「ミクロの都市計画」思想
4 小規模な整備から地区全体の再生ストーリーを練り上げる |
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