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無料公開・(株)旬報社・『「原発」をどう教えるか 』(1989年刊行・品切中) |

無料で公開します!
福島の原子力発電所の事故をうけ、あらためて原子力問題について考える気運が高まっています。小社では1989年に刊行し現在品切れで入手困難となっている『「原発」をどう教えるか 』を無料公開します。
今回の事故と原子力エネルギーを考える上で参考になれば幸いです。
下記のサイトでご覧下さい。
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『「原発」をどう教えるか』(1989年刊行)を無料公開
東日本大震災により被災された皆様、避難所生活を余儀なくされている皆様に心からお見舞い申し上げます。
今回の大地震で福島第一原発は壊滅的な被害を受け、機能不全に陥っています。この福島第一原発事故によりさまざまな放射能汚染が拡がり、予断を許さない状況が続いています。そのなかであらためて原子力について考える気運が高まっています。弊社では1989年に刊行した『「原発」をどう教えるか』(福島達夫+近津経史+宮崎一郎+上川義昭・編著)を編著者の方々の了解を得て、無料公開いたします。今回の事故と原子力を考えるうえで参考になれば幸いです。
【編者からのメッセージ】
本書は、1989年、当時の「環境と公害」教育研究会のメンバーによって編集・執筆され刊行された。チェルノブイリの原発事故から3年後であった。
本書のタイトルは『「原発」をどう教えるか』になっているが、もともとは中・高の先生方はもちろん高校生を中心に中学生の上級学年から大学生にも読んでもらおうと考えて執筆した。したがって実際に当時高校生であった諸君に登場してもらったり、なによりも中・高校生が読んでわかるように、また読み進むにつれて目が開かれていくように、そして自分なりの考えがもてるようになるように執筆し編集した。執筆をおえてのち出版社の意見もあって、現在のタイトルとなった。出版して、すでに22年を経過した。引用・掲載したデータも古くなってかなり変わってもいる。しかし、基本的な事柄や視点は大きくは変わっていないと考え、出版社からの依頼におうじてネット上にアップすることにした。 |
[目次]
序 章 原子力発電について考えてみよう 序章PDF(1.74MB)
1 給食のスパゲッティとハチミツ 世界をゆるがした事故
2 お湯をわかす原子力 原子力発電のしくみ
3 生命をむしばむ放射能 ヒロシマのばあい
4 生命をむしばむ放射能 ビキニ事件のばあい
5 原子力PR館 何をどう見学するか
6 教科書のなかの原子力発電
第1章 原子力の科学 第1章PDF(1.72MB)
7 原子力は人類の第二の火の発見
8 放射性物質を発見した科学者たち
9 原子のなかをのぞいてみると
10 核分裂反応の発見 ファシズムのあらしの中で
11 マンハッタン計画と原子爆弾の投下
12 核兵器の開発競争
13 もうひとつの原子力開発 原子力潜水艦
14 原子力の商業利用のはじまり
第2章 日本の原子力発電 第2章15-24PDF(2.26MB) 第2章24-32PDF(2.42MB)
15 日本の原子力政策のはじまり
16 原子力平和利用の三原則の誕生
17 原子力発電は東海村ではじまった
18 核燃料のウラン鉱
19 ウランの濃縮
20 いろいろな原子力発電炉
21 使った核燃料の始末
22 原子力発電は安いというけれど
23 ぼくらの村に原発がくる 原発建設予定地
24 公開公聴会が開かれるが
25 原子力発電所の町でふえたもの 福島の浜通り
26 原発の町の住民たち 福井の“原発銀座"
27 原子力発電所で働く人びと
28 核燃サイクル基地にゆれる下北
29 原発よりも漁業をえらぶ 南島町の漁民
30 原発より地域の産業と自然を 窪川町の選択
31 原発はいらない 日置川の人びと
32 原子力船「むつ号」の廃船
第3章 原子力発電と環境 第3章PDF(2.29MB)
33 もし日本で原発事故がおこったら
34 ウィンズケールの現実 原子力工場事故の恐怖
35 スリーマイル島の恐怖 原発の安全性をつきくずした大事故
36 チェルノブイリ原発事故 地球を汚染した最悪事故
37 敦賀湾の海藻はよごれていた
38 かくされていた原子力問題の情報
39 原発建設を拒否する国ぐに
40 廃棄物の捨て場 ねらわれる第三世界
終 章 学ぶものに未来はひらかれる 終章PDF(1.35MB)
41 ムラサキツユクサの放射能信号
42 おじいさんの英単語帳 学ぶことが原発に立ち向かう力
43 地元・下北を調査した高校生
44 原子力と平和 科学をみんなのものに
【正誤情報】
p.7:上段9行目 原爆障害調査研究所 → 原爆障害調査委員会
p.17 : 左図(954キロリットル)→(954億キロリットル)
同 (636キロリットル) → (636億キロリットル)
p.19:注1行目 原爆障害調査研究所 → 原爆障害調査委員会
p.20:注11行目 太田洋子 → 大田洋子
p.21:12行目 原爆障害調査研究所 → 原爆障害調査委員会
17行目 語りついでいく広島の「語り部」として生きている人も → 語りついでいる人も
p.46:11行目 ウラン → ウラン238
同 約四億五〇〇〇万年 → 約四五億年
p.58:(下図・図の左側)プラトニウム → プルトニウム
(同図の右側)矢印の根元の空白に・・・原爆
p.69:11行目 オークリッジ → オークリッジなど
p.144:(図の左上の雲の中)セシュウム → セシウム
p.159:5行目 チェノブイリ → チェルノブイリ |
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