HP内の目次へ・検索もできます!  秋期特別展 『若冲ワンダーランド』

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京都発大龍堂:メールマガジン通巻6445号 2009年8月17日


秋期特別展
『若冲ワンダーランド』

日時:2009年9月1日(火)〜12月13日(日)
10:00〜17:00(入館16:00)

休館日:月曜日
(ただし、9/21・10/12・11/23は開館
9/24・10/13・11/24は休館)
場所:MIHO MUSEUM
〒529−1814 滋賀県甲賀市信楽町桃谷300
TEL:0748-82-3411 FAX:0748-82-3414
入場料:
大人1,000円
高大生800円
小中生300円
(20名以上団体・各200円割引)
主催:MIHO MUSEUM、京都新聞社
後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、
BBCびわ湖放送
協力:JAL日本航空、損保ジャパン
江戸時代の中期にあたる十人世紀、絵画は史上まれに見る興隆の時期を迎えました。
享保年間における、将軍吉宗の洋書解禁や、明・清の新しい絵画様式の移入などに触発され、かつて藤岡作太郎(1870−1910)が「旧風革新」と評したような創造の機運が、新興町人階級出身の画家の間で盛り上がりました。京都では、享保元年(1716)尾形光琳(1658-1716)が亡くなります。奇しくもこの年は伊藤若沖(1716-1800)の生年に当たり、町人出身画家の新旧交代を象徴するかのようです。当時、知識層の指導のもとに「写生」の絵が流行しました。伊藤若沖もまた、花や鳥、動物を熱心に写生しました。しかしながら若沖が実際に描く絵は、細部まで克明に描写されながら、全体としては現実と異なる不思議な世界−−ワンダーランドです。細密な描写の一方で、若沖は略筆の水墨画を描きました。そこでは自己の主観にもとづく、奔放な感興の吐出がみられます。まるで児童の絵のような天真欄漫さ、これもまた、若沖の世界の産物で、現代人の感性、美意識にも響きあい、近年大きな注目を集めるようになりました。
この展覧会は、最近新たに発見され初公開となる「象と鯨図屏風」を中心に、国内外の若沖の作品から、ワンダーランドの呼び名にふさわしい傑作を選りすぐって展示します。同時に、池大雅(1723-1776)、与謝蕪村(1716-1783)、曾我蕭自(1730-1781)、円山応挙(1733-1795)、葛蛇玉(1735-1780)ら、若沖と同時代の、個性的でかつスケールの大きな「ワンダーランドの共住者たち」にも照明を当てます。
[講演会]
日時:2009年10月24日(土)13:00〜15:30
演題:「若沖画の魅力」
講師:狩野博幸氏(同志社大学文化情報学部教授)、辻惟雄(MIHOMUSEUM館長)
参加ご希望の方は、いずれも事前に電話予約が必要です。
お申込先:MIHO MUSEUM広報係 TEL:0748-82−3411
当日受付で入場整理券をお渡しいたします。
参加費:無料(入館チケット必要)
MIHO MUSEUM 〒529−1814 滋賀県甲賀市信楽町桃谷300
TEL:0748)-82-3411 FAX:0748-82-3414



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