HP内の目次へ・検索もできます!  『BRUTUS 712号』-イームズハウスはイームズホーム-

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻8278号 2011年7月5日

『BRUTUS 712号』
-イームズハウスはイームズホーム-


編集・発行:マガジンハウス
定価:650円(本体619円+税5%)

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カリフォルニア州ロサンゼルスの西端、サンタモニカビーチを望むパシフィック・パリセーズという小高い丘に建つ「イームズハウス」は、チャールズ・イームズ(1907〜1978年)とその妻レイ・イームズ(1912〜1988年)の自邸。1949年に竣工された1軒は、雑誌『アーツ&アーキテクチャー』による「ケーススタディ・ハウス・プログラム」の一環として企画・建設されました。普段は、アポイントをとった上で外観のみ見学が許されるイームズハウスに、BRUTUSは潜入! 部屋の隅々までチェックしてきました。『イームズハウスはイームズホーム』が特集タイトルの今号は、イームズハウスを“建築”として見るのではなく、センスの良い2人のクリエイターが生活し、多くの人たちが訪れた“家”として見ていきます。 イームズ夫妻が過ごした空間や集めた道具の数々を訪問者の目線で切り取った写真の数々は、あたかも“イームズホーム”を訪れたような気分にさせてくれます。イームズ夫妻の居住空間を紹介するだけではなく、そこにゲストとして足を踏み入れた人々のストーリーも収録。ジャワハルラール・ネルー、濱田庄司、ビリー・ワイルダー……といった名前が並びます。 彼らとどのような交流があったのか、を知ることは、イームズハウスの各ポイントの奥にあるストーリーを知ること。より深くふたりの“家”を味わうことができます。また、孫のイームズ・デミトリオスにも話を聞きました。チャールズとレイが暮らしていたときのまま保存されているイームズハウスを隅々まで味わう機会は他にありません。ぜひ今号で、2人の家を訪ねてみましょう。第2特集の「どうしても欲しい時計」も併せてお楽しみください。
[目次]
features
018 イームズハウスは明日のための家でした。
022 52年後のイームズハウス。
026 特集
イームズハウスは、
イームズホーム。
028 もしもチャールズとレイが、
ぼくのおじいちゃんとおばあちゃんだったら。
文/岡本?仁
032 2人で朝食を。
ダイニングキッチンでキョロキョロ。
040 光の変化とともに。
リビングルームでキョロキョロ。
052 イームズハウスのゲストたち。
シスター・コリータ、濱田庄司、ビリー・ワイルダー、エーロ・サーリネン、ヨゼフ・アルバース…
060 机の上とか天井、床などさらにキョロキョロ。
068 本当の孫にインタビュー。
070 大ニュースです。イームズハウスに泊まれる!
080 第2特集
どうしても欲しい時計。
regulars
009 Et tu, Brute???「アーノルド・シュワルツェネッガー」ほか
105 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
114 人間関係?431 写真/篠山紀信
『武満徹の不在』大江健三郎、朝吹真理
117 クルマのある風景?10 「レクサス?CT200h」(撮影/笠井爾示)
119 SUPREME BRUTUS 「祖父江?慎」ほか
128 BRUT@STYLE?255 plywood
132 グルマン温故知新?343 オーセンティック/マイマイ
134 みやげもん?117 やわらぎ/次号予告
113 BRUTUS BACK ISSUES/定期購読募集
From Editors 1
イームズ特集の最後のページ、p76-77に掲載されたイームズクロスワード。
初級問題から超上級問題まで混ざっているので、完成するには時間がかかるかも!
イームズ・クロスワードパズル?
かなり難問だったかな?
【ACROSS】…横
2. City where Charles was born
(チャールズが生まれた街)
 ST. LOUIS
4. Ray’s real name
(レイの本名)
 BERNICE KAISER
5. Dulles & JFK Airport designer and friend of Charles and Ray
(ダラスやJFK空港を設計した、チャールズとレイの友人)
 SAARINEN
6. Restaurant specific chair design
(特別にレストランのためにデザインされた椅子)
 LA FONDA
9. Authorized American manufacture of Eames furniture
(イームズの家具製造をアメリカで公認されている会社)
 HERMAN MILLER
12. Film about scale
(スケールに関してのフィルム)
 POWERS OF TEN
15. Early manufacturer of Eames plywood chairs
(イームズのプライウッドチェアの初期の製造会社)
 EVANS PRODUCTS
19. Hollywood studio where Charles worked
(チャールズが働いていたハリウッドの映画会社)
 MGM
22. A numbered history
(数の歴史)
 MATHEMATICA
25. Site of Norton lectures
(ノートン・レクチャーのサイト)
 HARVARD
27. LA jazz musician who scored music of “Fiberglass Chairs” film
(映像『ファイバーグラス・チェアーズ』の音楽を担当したLAのジャズ・ミュージシャン)
 BUDDY COLLETTE
28. Basic element of good design, according to Charles
(チャールズが考える、よいデザインの基本の要素)
 CONSTRAINTS
30. Film about a one-celled organism
(単細胞生物のフィルム)
 POLYORCHIS HAPLUS
31. City where Ray Eames was born
(レイ・イームズの生まれた街)
 SACRAMENTO
【DOWN】…下へ
1. Hosing down a schoolyard film
(校庭で水をまくフィルム)
 BLACKTOP
3. Elmer Bernstein, composer
(エルマー・バーンスタインが作曲)
 TOCCATA FOR TOYTRAINS
4. Lucky recipient of 1st Eames Lounge chair and ottoman
(イームズ・ラウンジチェアとオットマンを最初に手にしたラッキーな人)
 BILLY WILDER
5. A Navy order
(海軍からの注文)
 SPLINT
7. Art & design school where Charles and Ray met
(チャールズとレイが会ったアート&デザイン学校)
 CRANBROOK
8. Do-it yourself plywood bending
(合板の成型装置))
 KAZAM! MACHINE
10. Shared name of Eames daughter and grandchild
(イームズの娘と孫が共有する名前)
 LUCIA
11. Elliptical table rod
(楕円のテーブル)
 ETR
13. Founder of the casa study house program
(ケース・スタディ・ハウス・プログラムの発案者)
 ENTENZA
14. Lounge chair wood(abbr.)
(ラウンジチェア・ウッドの略称)
 LCW
15. Eames storage unit(abbr.)
(イームズ・ストレージ・ユニットの略称)
 ESU
16. A film that can be viewed backwards and forwards
(前後に見られるフィルム)
 ALPHA
17. Fiberglass rocker(abbr.)
(ファイバーグラス・ロッカーの略称)
 RAR
18. Dining chair metal(sbbr.)
(ダイニング・チェア・メタルの略称)
 DCM
20. Authorized European manufacturer of Eames furniture
(イームズの家具の製造をヨーロッパで公認されている会社)
 VITRA
21. Ray’s painting teacher
(レイの絵の先生)
 HANS HOFMANN
23. Case Study House No. 8
(ケース・スタディ・ハウス no. 8)
 EAMES HOUSE
24. City where Charles and Ray married
(チャールズとレイが結婚した場所)
 CHICAGO
26. Low table rod
(ロウ・テーブル・ロッド)
 LTR
29. 1950s translucent screening material used in Eames House
(1950年代の半透明の遮蔽する素材で、イームズハウスに使われていたもの)
 PLYON
*この29番の答えはクロスワードを作製したイームズオフィスのご本人からのお返事です。ただし、編集部の回答はPYLON。とすると、このクロスワードパズルは完成しません…。まあ、チャールズとレイのいたずら、としておきましょう。
From Editors 2
イームズハウスの本棚には、こけしやあぶ凧、クジラの潮吹き土人形なども飾られています。チャールズとレイは、国を問わず、民芸品に興味を持っていました。16年という歳月が教えてくれたこと。気づかせてくれたこと。
『ブルータス』が、最初にチャールズ&レイ・イームズを特集したのは1995年でした。イームズと同世代の人たちではなく、その子どもたちや孫たちにあたるような年齢の若い世代が、イームズが半世紀近く前にデザインした椅子に夢中になっていた「ミッドセンチュリー・モダン」ブームの頃です。イームズハウスも、ミッドセンチュリー・モダンを代表する建築物として、たくさんの人に認知されました。あれから16年。ミッドセンチュリーのデザインに熱狂した若者も、たくさんのものを見たり経験を積んだりしながら、アノニマスデザインやハンドクラフトや民藝やフォークアートに興味が移ってきたように感じます。そして気づいたのです。「イームズハウスにも、似たようなものが置いていなかったっけ?」。…というのは “若者” という言葉を除くと、まるっきりぼくのことなんですけどね。いまイームズハウスを仔細に眺めたら、まったく違う発見があるのではないか。そもそも、チャールズとレイが暮らした生活の場を、これまで建築物としてしか見ていなかったのではないか。イームズハウスはイームズホームだったんだ。そんな思いを胸に、サンタモニカにあるイームズハウスを訪ねました。
岡本 仁(本誌担当ライター)
From Editors 3
イラスト/信濃八太郎「イームズハウスはLAのサンタモニカにあります。絵は、イームズハウスの全体図。1949年竣工です」家はそこに住む人が作る。ということを実感しました。
2001年にCasa BRUTUSで「みんなのイームズ!」特集を組んだときに、イームズのお墓を撮影しました。チャールズ生誕の地、セント・ルイスにあるらしい、という情報しかないまま向かったのは、今になって考えてみれば無茶したなあ、と思います。しかし、聞き取りなどしながらうろうろした後に街で一番大きな墓地に行くことにしました。入口の事務所でEamesのお墓を探している、と聞いたら、「ああ、この人かい?」ってリストを見せてくれたのです。まさに、そこにふたりのお墓があった。お墓の前に立ち、ふたりはここに眠っているんだ……とちょっとジンとしたのを覚えています。そして、今回。2001年のときは、外からしか眺めることができなかったので、イームズハウスを名建築としてしか眺めていなかったと思います。しかし、今回は家の中も2日間かけてじっくり撮影させてもらいました。チャールズとレイがうきうきして集めた本や民芸品、石ころ、食器、布…などをすぐそばで眺めることができたのです。そうするうちに、それらを楽しそうに並べているふたりが、そこに居るような気がしてきました。庭の奥の緑の中には、おもちゃが隠れていたのですが、チャールズが「見つかっちゃったね」とウインクしている気がしました。確かにお墓はセント・ルイスにあります。しかし、チャールズとレイの心は、ここに残って、ここで遊んでいる…なんて、ふと感じたのは、彼らの人柄が、暮らしぶりがにじみ出ている“イームズホーム”だったからなのかもしれません。
山本和美(本誌担当編集)



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