HP内の目次へ・検索もできます! 『にもかかわらず 1900-1930』 ─TROTZDEM 1900-1930─

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『HETERO 1』
京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻11781号 2015年09月18日
2015年9月25日発行予定!!

『にもかかわらず 1900-1930』
─TROTZDEM 1900-1930─

著:ドルフ・ロース
監修:鈴木了二、中谷礼仁
訳者:加藤淳
発行:みすず書房
定価:(本体4,800円+税)
A5・タテ210mm×ヨコ148mm・336p
978-4-622-07887-6
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「文化の発展とは、日用品が装飾から解放されることと同義なのだ。パプア人は身のまわりのものすべてを装飾で覆い尽くす。みずからの顔と体から始まり、弓や船にいたるまで飾りたてる。だが、いまどき刺青とは退廃の証であり、刺青を入れている者といえば犯罪者か身持ちの悪い貴族崩れだけである。教養ある者はパプア人と違い、刺青の入った顔より刺青の入っていない顔のほうが美しいと思うのである。たとえ刺青のデザインがミケランジェロやコロマン・モーザーの手になるものだとしても」「時代に合った手工業を、そして時代に合った日用品を求めるなら方法はひとつ。建築家を毒殺せよ」モダニズム移行期の巨匠として広く認められながらも、そのような歴史理解をはるかに逸脱した謎でありつづけるアドルフ・ロースの主著、初の全訳。都市・建築のみならず家具、工芸品、ファッション、音楽、料理、テーブルマナーにいたるまで――20世紀初頭のウィーンで盟友カール・クラウスとともに論陣を張ったスキャンダラスな毒舌家による同時代「スペクタクル社会」批判が展開する。近代建築宣言の先駆として名高い「装飾と犯罪」をはじめ、「ミヒャエル広場の建物に関するふたつの主張とひとつの付言」「現代の公団住宅について」「建築」「他なるもの」「郷土芸術」「家具の終焉」「ペーター・アルテンベルクとの別れ」「アーノルト・シェーンベルクと同時代人」ほか全31篇(本邦初訳14篇)。
[目次]
はじめに
「他なるもの」より  アドルフ・ロース著「オーストリアにおける西洋文化入門小冊子」第1期
わが人生の断片より
陶器
ウィーンにある最高の内部空間、最高の邸宅、最高の消えゆく建物、最高の新建築、最高の散歩道について
あるアンケートへの回答
私の建築学校
文化
無駄(ドイツ工作連盟)
文化の堕落
装飾と犯罪
ウルクに  「装飾と犯罪」をばかにしてくれた記念に
建築
ちょっとした出来事
ウィーン人に告ぐ  ルエーガー逝きし日に記す
ミヒャエル広場の建物に関するふたつの主張とひとつの付言
音響効果の不思議
ベートーヴェンの病める耳
カール・クラウス
山村で家を建てるためのルール
郷土芸術
口出しするな!
ペーター・アルテンベルクとの別れ
読者からの質問と回答
都市住民が移住する日
住むとは何かを学ぼう!
家具の終焉
装飾と教育  あるアンケートへの回答
アーノルト・シェーンベルクと同時代人
現代の公団住宅について  ある講演にて
短い髪  あるアンケートへの回答
家具と人間  工芸に関する本に寄せて
ヨーゼフ・ファイリッヒ
訳注  早稲田大学建築学科中谷礼仁研究室
年譜  岸本督司
解題  中谷礼仁
訳者あとがき
[著訳者略歴]
・アドルフ・ロースAdolf Loos
オオーストリアの建築家。1870年、モラヴィア地方ブルノ市(現チェコ共和国)に生まれる。
ドレスデン工科大学で学び、1893年より3年間アメリカに滞在。
帰国後ウィーンで建築家としてキャリアを積むかたわら、種々の新聞・雑誌に多くの批評を寄稿。1922-28年、パリに拠点を移すも晩年はふたたびウィーンに戻って活動を続けた。1933年没。作品「カフェ・ムゼウム」(ウィーン1899)「アメリカン・バー」(別称「ケルントナー・バー」同1908)「シュタイナー邸」(同1910)「ミヒャエル広場に建つ建築」(同1911)「ルーファー邸」(同1922)「トリスタン・ツァラ邸」(パリ1926)「ミュラー邸」(プラハ1930)ほか
・鈴木了二(すずき・りょうじ)
1944年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。建築家、早稲田大学栄誉フェロー。
作品「物質試行20 麻布EDGE」(1987)「物質試行37 佐木島プロジェクト」(1995 / 日本建築学会賞)「物質試行47 金刀比羅宮プロジェクト」(2004 / 村野藤吾賞、日本藝術院賞)ほか。
著書『非建築的考察』(筑摩書房1988)『建築零年』(筑摩書房2001)『物質試行49 鈴木了二作品集1973-2007』(INAX出版2007)『建築映画 マテリアル・サスペンス』(LIXIL出版2013)『寝そべる建築』(みすず書房2014)ほか。
・中谷礼仁(なかたに・のりひと)
1965年生まれ。早稲田大学大学院前期博士課程修了。早稲田大学理工学術院建築学科教授。歴史工学・建築史。著書『国学・明治・建築家――近代「日本国」建築の系譜をめぐって』(波乗社1993)『セヴェラルネス+(プラス)――事物連鎖と都市・建築・人間』(鹿島出版会2011)、共著『近世建築論集』(アセテート2004)『シリーズ都市・建築・歴史8 近代化の波及』(東京大学出版会2006)『今和次郎「日本の民家」再訪』(平凡社2012)ほか。
・加藤淳(かとう・じゅん)
1972年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、ベルリン工科大学ドイツ文学科に学ぶ。ベルリン在住10年を経て帰国後は翻訳、通訳、フリーライターとして活動。訳書 アドルフ・ロース『虚空へ向けて』(アセテート2012)『にもかかわらず』(みすず書房2015)ほか。



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