HP内の目次へ・検索もできます! 『謎深き庭 龍安寺石庭』-十五の石をめぐる五十五の推理-

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻11436号 2015年03月15日
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『謎深き庭 龍安寺石庭』
-十五の石をめぐる五十五の推理-


著:細野透
発行:淡交社
定価:(本体1,800円+税)279p・19p
978-4-473-03987-3
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京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の寺院・龍安寺の石庭は京都でも屈指の観光スポットですが、「何をテーマに設計されたのか?」「五つの石組と十五の石は何を意味しているのか?」「石庭はなぜ美しいのか?」「いつ、つくられたのか?」「誰が設計したのか?」といった謎深き庭としても知られています。
本書では、ここ数百年の間に多くの識者が推理を重ね、唱えた「虎の子渡し」「七五三」「心の字」「満月」「扇」「星座カシオペア」「京都五山」「十六羅漢遊行」などの諸説を紹介すると共に、著者が新たな説を提示。石庭の異名「虎の子渡しの庭」に込められた驚くべき暗号、観る者を魅了する「秘密のレイアウト」の真相が浮かび上がります。
巻末の解説は、同寺近くで生まれ育った、現静岡県知事の川勝平太氏です。
===著者のことば===
世界遺産、京都の龍安寺に枯山水の名園がある。その名は石庭。十五の石が何を基準にしてレイアウトされ、また何をテーマにしたのか分からないため、「謎の庭」「推理の庭」「ミステリアスな庭」とも呼ばれる。
数百年もの間、多くの識者がいろいろな推理を提唱してきた。虎の子渡し、七五三、満月、星座カシオペヤ、朱山五陵、扇、心の字、京都五山、楽譜、豊臣秀吉石狩り、黄金比、遠近法……。
このうち最も有名なのは「虎の子渡し」だが、十五の石と四匹の虎(親・彪・子・子)がどんな関係にあるのか誰も説明できないため、それ自体が「日本の謎」と見なされてきた。けれども、問題を次のように書き替えることで、この難問がついに解き明かされた──。
「虎の子渡しと呼ばれるからには、四匹の虎(=四つの石)は実際に川(=白砂)を渡ったに違いない。そもそも、川を渡る以前、十五の石はどのように配置されていたのか?」。このように「虎の子渡し」を一種の暗号と仮定して推理を進めると、その背後から「龍と虎」が一対になった壮大な庭が姿を現したのである。
それと同時に、長年にわたって庭園・建築・デザイン関係者を悩ませてきた、「秘密のレイアウト」もようやく解明された。謎解きの道具になったのは、清少納言の名と結びついた「智恵の板」と、当時使われていたL字型の曲尺である。十五の石は、八つの曲尺三角形でつくられる「龍安寺智恵の板」に従って、レイアウトされていた。
本書は新旧「五十五の推理」を集大成して、石庭の核心に迫った。なぜ五十五なのか。それは、「十五の石」と「五十五の推理」を組み合わせることによって、宇宙全体を表現できるからである。
石庭の作者の鋭く激しく熱い知性は、現代知識人の水準を遙かに抜いていた。



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