HP内の目次へ・検索もできます!  『謎深き庭 龍安寺石庭』- 十五の石をめぐる五十五の推理-

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻11319号 2015年01月07日
2015年1月20日発売予定! ご予約ください!!

『謎深き庭 龍安寺石庭』
- 十五の石をめぐる五十五の推理-

著:細野透
発行:淡交社
定価:(本体1,800円+税) 四六判・280p
978-4-473-03977-4
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京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の寺院・龍安寺の石庭は京都でも屈指の観光スポットですが、「何をテーマに設計されたのか?」「五つの石組と十五の石は何を意味しているのか?」「石庭はなぜ美しいのか?」「いつ、つくられたのか?」「誰が設計したのか?」といった謎深き庭としても知られています。
本書では、ここ数百年の間に多くの識者が推理を重ね、唱えた「虎の子渡し」「七五三」「心の字」「満月」「扇」「星座カシオペア」「京都五山」「十六羅漢遊行」などの諸説を紹介すると共に、著者が新たな説を提示。石庭の異名「虎の子渡しの庭」に込められた驚くべき暗号、観る者を魅了する「秘密のレイアウト」の真相が浮かび上がります。
巻末の解説は、同寺近くで生まれ育った、現静岡県知事の川勝平太氏です。
===著者のことば===
世界遺産、京都の龍安寺に枯山水の名園がある。その名は石庭。十五の石が何を基準にしてレイアウトされ、また何をテーマにしたのか分からないため「謎の庭」「推理の庭」「ミステリアスな庭」とも呼ばれる。
数百年もの間、多くの識者がいろいろな推理を提唱してきた。虎の子渡し、七五三、満月、星座カシオペヤ、朱山五陵、扇、心の字、京都五山、楽譜、豊臣秀吉石狩り、黄金比、遠近法……。
このうち最も有名なのは「虎の子渡し」だが、十五の石と四匹の虎(親・彪・子・子)がどんな関係にあるのか誰も説明できないため、それ自体が「日本の謎」と見なされてきた。けれども、問題を次のように書き替えることで、この難問がついに解き明かされた──。
「虎の子渡しと呼ばれるからには、四匹の虎(=四つの石)は実際に川(=白砂)を渡ったに違いない。
そもそも、川を渡る以前、十五の石はどのように配置されていたのか?」。このように「虎の子渡し」を一種の暗号と仮定して推理を進めると、その背後から「龍と虎」が一対になった壮大な庭が姿を現したのである。
それと同時に、長年にわたって庭園・建築・デザイン関係者を悩ませてきた、「秘密のレイアウト」もようやく解明された。謎解きの道具になったのは、清少納言の名と結びついた「智恵の板」と、当時使われていたL字型の曲尺である。十五の石は、八つの曲尺三角形でつくられる「龍安寺智恵の板」に従って、レイアウトされていた。
本書は新旧「五十五の推理」を集大成して、石庭の核心に迫った。なぜ五十五なのか。それは、「十五の石」と「五十五の推理」を組み合わせることによって、宇宙全体を表現できるからである。
石庭の作者の鋭く激しく熱い知性は、現代知識人の水準を遙かに抜いていた。
[目次]
はじめに
序言 本書を広く江湖に勧む 静岡県知事 川勝平太
入門編 龍安寺石庭の謎
  御陵ノ下
  石の表情
  龍安寺小史
  五つの謎
  三つの謎
  龍安寺年表
  石庭の想定作者プロフィール
推理編 五十五の推理
  推理の手法
  物語分析法と「五つの評価軸」
  美学発見法と「四つの評価軸」
1「秘密の構図」を発見する
推理 「龍安寺智恵の板」説─曲尺三角形がつくる「美のアンサンブル」
推理 「石隠し」説─「陰の主役」は十五番石
「虎の子渡し」の暗号を解く 
推理 「虎の子渡し」説─難攻不落の「日本の謎」
推理 「地の虎・天の龍」説─「虎の子渡しの庭」と「群龍雲隠れの庭」
推理 「南禅寺との競作」説─「虎の子渡し」二庭の共通点
「七五三」の暗号を解く
推理 「七五三」説─すり替えられた「ターゲット」
推理 「七転び八起き」説─垣間見える達磨の姿
推理 「五大・二大・三眼・二眼・三宝」説─真理に至る一里塚
推理 「達磨大師に始まる法系図」説─「禅が龍安寺に伝わる歴史」を暗示
「日本的発想」と「西洋的テツガク」
推理 「星座カシオペヤ」説─競い合う「二つのM字」
推理 「朱山五陵」説─源氏物語ゆかりの天皇陵
推理 「扇」説─「過去の扇」と「現在の扇」
推理 「心の字」説─以心伝心を文字で表現
推理 「京都盆地を囲む五山」説─東山・男山・双ヶ丘・西山・北山
推理 「人間の生涯」説─ゲーテ形態学で石組を観察
推理 「五群理想」説─米国人による陰陽五行的思考
推理 「静と動の秩序」説─研究者ロレーヌ・カックの明察
「あの手この手」の構図探し
推理 「尺モジュール」説─石組の基準寸法に注目
推理 「カネワリ」説─茶道の技法を適用
推理 「視野六十度」説─自然な静視野に着目
推理 「鈍角不等辺三角形」説─生け花の「真・副・体」を応用
推理 「中心軸の法則」説─英国の科学誌『ネイチャー』に発表
推理 「驚きの白銀比」説─西洋と大和、二つの白銀比
推理 「幻の黄金比」説─イリュージョン(錯覚)の深い海
推理 「遠近法」説─「遠小近大」で空間に奥行き
推理 「山水画の平遠法」説─近山から遠山を見る技法
石の存在感
推理 「律呂の法則」説─石の「陰・陽」を観察
推理 「気韻躍動」説─石の「縦・横・斜め」を観察
推理 「楽譜」説─世界的音楽家ジョン・ケージの破天荒
推理 「石より砂」説─作家竹山道雄の視点
推理 「苔庭への変容」説─ジョン・ケージのリゾーム的発想
推理 「石省くべし」説─俳人山口誓子の感慨
美は白砂にあり
推理 「箒目で描かれた波紋」説─穏やかな「さざ波」で美的効果
推理 「渦の論理」説─流体力学によるシミュレーション
推理 「白砂の情感」説─歌人会津八一の感受性
推理 「瞑想するための装置」説─建築家磯崎新の視線
推理 「空白を満たすエネルギー」説─イメージを喚起する領域
推理 「無の爆発」説─禅と宇宙論の共通発想
推理 「光の反射板」説─電気がない時代の照明装置
満月を仰ぎ、西行を想う
推理 「満月を巡る」諸説─十五夜月、十四夜月、十六夜月
推理 「西に向かう仮想の第六点」説─画家北脇昇のベクトル感覚
推理 「西行に捧げたオマージュ空間」説─「春死なん」の情景を再現
わが君「細川京兆家」の記憶
推理 「君が代」説─さざれ石、厳、苔
推理 「細川京兆家などの系図」説─歴代十五人の鎮魂碑
先達の奇想天外
推理 「豊臣秀吉石狩り」説─茶道家田中仙樵の独創力
推理 「龍安寺と銀閣寺のハプニング満月」説 ─勝元と義政の予想を超えた展開
推理 「火剋金」説─火の力で金(言葉)を排除
推理 「十六羅漢遊行」説─一人の羅漢が諸国を遊行
推理 「碧巌録に示された臥龍」説─龍の有処と無処に着目
推理 「中国の金山寺と五台山」説─日本僧が訪れた歴史的な名刹
推理 「五と仏教を結ぶ」諸説─五仏、五智五仏、他
推理 「十五と仏教を結ぶ」諸説─十五宗、十五尊観音、他
十五の石、四十の花、五十五の心
推理 「源氏物語を彩る十五人の女君」説─「いまむらさき」吉野裕子の洞察力
推理 「花の公案」説─世阿弥『風姿花伝』の創造力
推理 「読者への挑戦」─この庭に新たな心探すべし
おわりに
主要参考文献
◎各説の提唱者の肩書きは、主に発表当時のものです。また敬称は省略します。
◎資料によって表記が龍安寺、竜安寺と分かれますが、本書ではすべて正式名称の龍安寺に統一します。



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