HP内の目次へ・検索もできます! 復刻版 POM版(プリント オンデマンド版)『和風の造り 作品選』 『和風の造り 納り図集』

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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻11032号 2014年7月20日
偶然必然
過去と未来をつなぐ、正に温故創新シリーズです。
この資料は株式会社 藤木工務店の長い歴史で培われた資料である。
発刊にあたり、株式会社 藤木工務店のこころざし・哲学─後世に伝承する使命のもと、
復刻の許可を頂き、刊行するものです。
先人の知恵を習得し、読者の皆様の新しいスパイスを投入し、
ぜひ、「新・ジャポニスム」を構築して欲しいものである。
今世紀 先人の知恵の 伝承が 伝統文化の こころを心へ
感謝合掌
山岸豊 拝
内容見本PDF

復刻版 POM版(プリント オンデマンド版)

『和風の造り 作品選』

編集:京都建築普請研究会
発行・販売
椛蝸エ堂書店
定価:(本体3,600円+税)A4・146p
送料をお選び下さい!★タイトル・著者・発行所・定価・ISBN等をコピーして下さい・★ご購入フォーマットのご注文書籍名に貼り付け下さい!

 ◆簡単メールご注文(E-mail)から。
発刊のことば
 このたぴ刊行の運びとなりました本書──「和風の造り作品選、同納り図集」──は、系統的な学術書ではありません。私の55年にわたる実務のなかで得たものを、再集録して、社員諸君のお役に立てたい……このような願いをこめて、編集されたのが本書で、和風造り設計・施工のための、通俗的資料というペき性格を持つ書であります。
 昭和25年、倉敷支店に着任した私は、施主のご意向に添うペく、私なりの努力を重ねました。すなわち、先人の優れた伝統的技法は、現代和風建築工法に、あるいは近代建築精神に、どのように取り合わされ、活かされねばならないか、その調和はいかにあるペきかを日夜模索してきました。幸い理解あるお得意様、良き師、良き先輩に恵まれた私は、現場の仕事を通じて、見よう、見真似ながら、種々の方法を、一つ一つ会得してゆきました。そして、工匠の高齢化、熟練工人の不足、同じ事を繰り返えすわずらわしさなど、次々と起きる問題を解決するため、描きなぐった納り図、実務に使って見て、不十分な個所を、その都度訂正した施工図─それらは今もって、倉敷支店で役立っており、この集積を整理することによって、本書が生まれたわけであります。
 私は今後も、材料の持ち味を活かした、簡素で静かな、落着いた風格ある、和風建築物造りに専念したいと考えています。同じ技術に生きる社員諸君におかれましても、はなはだ、おこがましいが、どうか本書を活用され、その上にご白身の個性を盛った、りっぱな多くの作品を創建きれるよう務めていただきたいと、心から念願するものであります。最後に、ご指導を賜ったお得意様、設計事務所の諸先輩方、とくに、茶室について、ご教示を頂いた宗匠、数寄屋大工棟梁に、ご厚札を申し述ペるとともに、整理の労をいとわず、私の意図以上の本書を編集された委員の諸兄に深謝を申しあげ、発刊のことばといたします。
 昭和55年11月 株式会社 藤本工務店 取締役副社長 和田精一
ご挨拶
 当社は創業以来一流の建築家や各界名士の方方のお引立てに預かり、数多くの高級和風住宅を手がけるとともに、それらの施工を通じて木造住宅の建築技術を学び且つ研磨して参りました。
 しかし時代の変遷に伴ない、折角継承されてきた技術を生かせる場は逐次減少し、若い技術者に教える機会が失なわれつつあります。
 そこで、このたび創業60周年を迎えるにあたり、記念事業の一つとして当社の和風造りの手法を遺すため、現存の資料を蒐めて本書を刊行することといたしました。
 内容については、やや偏重の嫌いはありますが、今後実務上の参考書として活用され、重宝がられるものと自負しております。
 60年の永きに亘るご愛顧のお蔭で蓄積された技術を、このような形で広く公開することにより、些かでも社会に貢献できれば幸甚でず。
 昭和55年11月 株式会社 藤木工務店 取締役社長 藤木鐡三
[目次]
発刊のことば
ご挨拶
作品:
 写真
図版:配置図・平面図・立面図・伏図
 門
 切妻の家
 入母屋の家
 寄棟の家
 鉄筋コンクリート造の家
 茶室
編集後記

内容見本PDF

復刻版 POM版(プリント オンデマンド版)
『和風の造り 納り図集』

編集:京都建築普請研究会
発行・販売
椛蝸エ堂書店
定価:(本体3,600円+税)A4・138p
送料をお選び下さい!★タイトル・著者・発行所・定価・ISBN等をコピーして下さい・★ご購入フォーマットのご注文書籍名に貼り付け下さい!

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まえがきにかえて
 早くから、和田副社長がどこかの茶室を見て来た帰りと称して、突然他店に現れ、偶々、そこで引いでいる図面に目をとめ、意匠や材料、時には入手の方法などについて意見を求めてこられたり、批評を加えられ、参考にとコピーを持って風のように去るといったことが再々ありました。
 はじめから、経験、知識の上で雲泥の差のあるわれわれ設計部員にとって、まともに立ち向える相手ではなく、応答に冷や汗をかくのが常であり、時には、どこそこの建物がよいから写真を撮って送るようにとか、実測してこいとか、目前の業務外に宿題を課せられたりして、今度は熱い汗をかくこともありました。
 このように副社長がこの上なく研究熱心でエネルギッシュな先輩であり、部下には厳しく細かい神経の持主ながら一見、磊落、飄々として、ユーモラスな人柄で畏偉と親しみとが入り混じった複雑な気持で接してきました。色々悩んだ上、夜中に思いついて図面を引き出し、夜通しで仕上げたことも再々あったと聞いていましたが、そんな多年の苦労にこの図録がどこまで応え得たか、些さか心もとない気もしますが、膨大な資料の中からあれもこれもと選んだ中から、種々の制約もあり、極く主要な、比較的応用し易いも町に絞らざるを碍なかった点も心に残る所です。
 日常、この図集にあるような仕事にそれ程多くままみえるとは限りませんが、単に記録としてだけでなく、何度も見てみることから始めて意欲の源泉とし、活用されることが永い蓄積の労苦に報いるよすがになろうかと思います。
 昭和55年11月 編集子
[目次]
まえがきにかえて
●床
土台廻り 化粧腰板納り
土台廻り 詳細(1)
土台廻り 詳細(2)
土台廻り 縁側足廻り(1)
上ホ観り 縁側足廻り(2)
独立柱 沓石
ぬれ縁 木すの子
ぬれ縁 竹すの子
ぬれ縁 板貼
室内縁 入側縁
室内縁 足元手摺
階段 階段廻り(1)
階段 階段廻り(2)
階段 階板蹴込納り
階段 踊場取合納り
茶室 柱根元
●屋根
瓦葺仕様 日本瓦(鬼仕舞)
瓦葺仕様 日本瓦(巴仕舞・谷樋)
瓦葺仕様 日本瓦(璧取合)
軒先 さらし軒
軒先 小幅さらし軒
軒先 銅板葺土庇(1)
軒先 銅板葺土庇(2)
軒先 縁桁(はね木吊り)
軒先 縁桁
庇 肘木付板庇
庇 肘木付二重化粧庇
換気 妻換気口及び妻付梁
茶室 化粧軒廻り銅板葺
茶室 柿板葦軒先
茶室 竹垂木、銅版、.柿板葦
茶室 妻小舞、けらば
茶室 板屋根の納め方(不審庵より)
茶室 軒桁及び妻梁納り
●天井
和室 廻縁、竿縁
和室 のぼり天井、舟底天井
和室 のぼり天井 (化粧小舞付)−
浴室 天井換気口(格子組み)
浴室 天井換気口(板加工)
茶室 駈込天井(又隠写し)
茶室 駈込天井(不審庵写し)
茶室 客間天井及び廻縁仕口
●開口部(外部〕
玄関 引違戸
玄関 片引戸
玄関 片開戸
玄関 袖付片開戸
玄関 欄間付片開戸
縁側 掃出し出入口
縁側 中連窓
洋間 隅付テラス戸(平面)
洋間 隅什テラス戸(断面)
洋間 隅付窓(平南)
洋間 隅付窓(断面)
土間縁 隅付テラス戸(平面)
土間緑 隅付テラス戸(断面)
その他窓 格子付出窓
その他窓 格子付二重窓

その他窓 手摺付出窓
その他窓 手摺付二重出窓
その他窓 出格子付窓
その他窓 中連障子、硝子戸二重
その他窓 倉敷格子
その他窓 短冊窓
戸袋 板張戸袋、雨戸
戸袋 板張柱立戸袋
金物 煽止め
●開口部U(内部)
玄関 目隠スクリーン
玄関 式台(段板)
玄関 式台(上り框)
座敷 障子、襖
座敷 障子、襖(長押付)
座敷 欄間(1)
座敷 欄間(2)
座敷 襖片引、中連障子
座敷 押入
仏間 軸廻し襖
廊下 地窓及び縁側中仕切
洋間 片開戸(1)
洋間 片関戸(2)
洋間 引込戸(下車)
洋間 引込戸(釣車)
浴室 片引戸、引違戸
浴室 引違戸(アルミサッシ)
便所 片開戸、片引戸
便所 便房入口
座敷 敷居及び鴨居取付図
●床の間
床の間及び床脇l
琵琶床(1)
琵琶床(2)(表千家松風桜写し)
出書院
踏込床及び脇棚
●壁
璧下地小舞璧及び貫納り
●茶室
躙口 上部中連窓
躙口 上部下地窓
躙口 ささ戸
貴人口
茶道口
給仕口・筆束
洞庫(道幸)
壁 下地窓
壁 璧下地
床の間 、炉廻り
炉蓋及び焦縁
水屋 表千家(不審庵写し)
水屋 裏千家(今日庵写し)
水屋 流し廻り
水屋 炭入
●外周
玄関 ポーチ廻り
土庇 土縁廻り
壁 棟瓦塀
壁 瓦塀
壁 板塀
茶室 猿戸
茶室 塵穴・筧



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