HP内の目次へ・検索もできます!  『生活景』 -身近な景観価値の発見とまちづくり-

6182号      6186号


京都発大龍堂:メールマガジン通巻6185号 2009年4月17日


『生活景』
-身近な景観価値の発見とまちづくり-


編:日本建築学会
発行:彰国社
定価:3,255円(本体3,100円+税5%)
A5・288p
978-4-7615-3170-6
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なぜこんなにも現代の日本の風景は貧しいのか。それは日常の暮らしが滲み出た風景=生活景を見失ったからだと本書は提起する。地域に蓄積された歴史や文化を内包する生活景は、景観の地模様となり、コミュニティを育む媒体ともなる。気づかないまま失いつつある生活景を価値づけ、その可能性を共有する手がかりを提示する。
[目次]
はじめに 〈後藤春彦〉
序 日本の風景の貧困に挑む 〈後藤春彦・小林敬一〉
第T部 生活景とは何か 〈後藤春彦〉
1 景観と生活景
2 積層する生活景
3 「生活景」への期待
第U部 変わりゆくまちと問われる生活景 
第1章 中心市街地の衰退と景観紛争
     ─地方都市の変わりゆく状況 〈浅野聡〉
1 揺れ動く地方都市のまちづくり現場
2 伊賀市における上野天神祭巡行路の高層マンション建設と訴訟
3 松阪市における四五百森の高層マンション建設と反対運動
4 浮かび上がった生活景をめぐる課題
5 景観紛争を契機として再評価された生活景の景観価値
第2章 モザイク状に変化する大都市の生活景
     ─大都市の変わりゆく状況 〈嘉名光市〉
1 変貌する大都市の風景
2 戦前の土地区画整理と長屋による住宅地、阪南
3 下町の地域コミュニティが息づくまち、野田
4 大都市の変わりゆく生活景を俯瞰して
第3章 郊外住宅地の形成と変容する生活景
     ─大都市近郊住宅地の変わりゆく状況 〈北原理雄〉
1 日常生活景へのまなざし
2 検見川の原風景
3 郊外住宅地の誕生と成長
4 変わりゆく生活景
5 郊外住宅地の生活景
第4章 ふるさと景観のゆくえ
     ─集落の変わりゆく状況 〈山中知彦〉
1 都市の先駆けとしての集落
2 生活景を受け継ぐ地域の集落や人々との出会い
3 集落の生活景が誘起する地域多様性の再生
第V部 生活景の可能性
第1章 生活景と都市計画・設計 〈小林敬一〉
1 生活景という問いかけ
2 自由な多主体のつくる景観と漸進的アプローチ
3 感覚性能の向上と都市の生命力
4 主体と環境との関わりとふるさとの回復
5 アメニティ豊かな生命都市に向かうための転換
  第2章 生活景と環境哲学 〈桑子敏雄〉
1 空間の豊かさとは何か
2 行為としての空間再編
3 風景の喪失と発見
4 空間の概念化とそれを超えるもの
第3章 生活景と経済学 〈丸尾直美〉
1 生活景観と環境アメニティ
2 環境アメニティと生活景の経済学的特性
3 海外で経験した生活景と環境
4 郷里で経験した生活景を育むまちづくり
5 環境アメニティ資産と生活景の管理運営
第4章 生活景と環境認知 〈野中勝利〉
1 生活景と暗黙知
2 生活景と記憶・想像
3 自己表出と交流
第W部 生活景の育成手法
第1章 生活景の育み方 〈宇於ア勝也〉
1 生活景を育む
2 生活景を育み活かす
3 生活景を見いだす
第2章 生活景の発見と読解手法 〈志村秀明〉
1 生活景の読み解き
2 生活景探しワークショップ
3 生活景を表現するツール
4 生活景ワークショップの全体プログラム
第3章 生活景の地図化と協議の手法 〈宮脇勝〉
1 一般的な住宅地の平凡な景観
2 景観資源のマップ化による生活景の顕在化
3 景観基準点となりうる生活景の具体例
4 景観資源マップの作成
5 景観資源マップの景観行政での活用
6 大規模開発や構想づくりにも活用
7 運用上の課題
第4章 生活景の顕彰手法 〈岡田雅代〉
1 景観施策による地域資源の発掘と生活景
2 普及啓発期における生活景の発掘と共有共感を呼び覚ます工夫
3 地域資源を活かした生活景の育み方
第5章 生活景の言語化手法 〈卜部直也・平井宏典〉
1 生活景を美と捉えた町
2 生活景をかたちづくる方法
3 美の条例と生活景の育み
第X部 生活景を育むまちづくり事例
第1章 伊勢河崎─水運景観の喪失から賑わいの復活へ 〈浅野聡〉
1 水運を活かした問屋街としての生活文化が積層する河崎
2 伊勢河崎まちづくり衆と伊勢河崎商人館の誕生
3 商人町をコンセプトにしたまちづくりの実践
4 勢田川をコンセプトにしたまちづくりの実践
5 生活景の再評価と次世代に継承するためのルールづくり
6 次期式年遷宮に向けたまちづくりの展望
第2章 金沢大野─醤油蔵を活用したアートプロジェクト 〈水野雅男〉
1 生活景をつくりだす市民活動
2 醤油の産地、金沢大野
3 身の丈に合った活動目標を探す
4 六つの拠点と回遊する仕掛け
5 空間活用の社会実験
6 協働スタイル
7 組織体制の変遷
8 活動の成果
第3章 象潟─景観保全と農業振興に揺れる島々 〈三宅諭〉
1 多島海の面影を残す象潟
2 天然記念物の島々と農地を守る
3 地域の記憶を伝える生活景─景観保全から開発、そして新しい景観へ
4 住民による島の管理
5 新たな問題に取り組む行政
6 象潟に見る生活景への期待
第4章 世田谷─地域風景資産と景観まちづくり 〈岡田雅代〉
1 普及啓発型からボトムアップ活動型の景観まちづくりへの展開
2 景観まちづくりの活動支援とプラットフォーム
3 地域風景資産を手がかりとした景観まちづくりと生活景
4 地域風景資産の選定と世田谷の生活景創造への構図
第5章 月島─街割に基づき連携が育む生活景 〈志村秀明〉
1 月島の成り立ちと街割
2 月島の生活景
3 まちの変容と路地を存続させる制度
4 生活景を育む住民と市民活動、大学の支援
5 主体と連携に着目した生活景を守り育む方法
むすび 社会関係資本としての生活景 〈後藤春彦〉
1 「生活景」による市民自治の表現
2 社会関係資本としての「生活景」
あとがき 〈後藤春彦)



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