HP内の目次へ・検索もできます!  『ふでばこ 18号』 特集:朱

6104号      6106号


京都発大龍堂:メールマガジン通巻6105号 2009年3月18日


『ふでばこ 18号』
特集:朱


編集:DNPアートコミニュケーション
発行:白鳳堂
定価:1,890円(本体1,800円+税5%)
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今回は「あか」、赤い色の特集です。
あかと聞いて、何を思い浮かべますか?イチゴ、薔薇、ポスト、夕日、鳥居、はたまた警報機etc。美味しそう・情熱的・キケン!・お目出度いなどなど、アグレッシブなイメージがあるのではないでしょうか。あかはなぜか私たちをとても惹きつける色。一説によると人間の心の奥底には「あか=太陽・火・血=生死を決するもの」のイメージが焼き付いているから、あかを特別な色として認識するのだそうです。神聖なもの、目立たせたいものをあかくする風習・習慣は、そこからきているのですね。
そして古来、「あか色」のモトは何だったかといえば、鉱物や植物、虫なんです。代表的なのは辰砂。地中の水銀がイオウと反応すると真っ赤になるんですが、辰砂はそうして生成された硫化水銀という鉱物。掘り出した辰砂をこまかくすり潰したものを、膠や漆といった接着剤と混ぜて、建物や器に塗ったわけです。すごいのは、そうした鉱物にはたいがい防腐効果もあること。日本には、奈良時代から残る木造建築が約30棟あるのですが、それら(大きなお寺が中心)は、ほぼ全てがあかく塗られていたもの。モノをあかくすること=神聖視させること&腐りにくくすること、だったんですね。今やあか色もカンタンに合成できるようになりましたが、鉱物や花、虫を集めて採っていた時代は大変でした。あかの色料は、金にも匹敵する金額で取引されたそうです。
歴史・原料の解説・あかをカタチにする接着剤のはたらき・あかの建築史……そんなこんなのお話を集めて、あかの本性と日本人との関りを考えたのが今回の特集です。あかをめぐる旅紀行「高野山」と「岡山・吹屋」の2本も必見!なぜ高野山があかに絡むのか?それはぜひ本を手にとってご覧ください!
縁起物として欠かせない達磨さんのこと。書画のプロが愛用する朱墨のことなど、あかいネタは他にもあります。また、昨秋美濃で行われたあるアートプロジェクトのレポートや、ふとしたことからフランスのリモージュと取引を持ったある日本人ビジネスマンから寄せられた随想録など、ちょっと変化球もある今回の「ふでばこ」です。
[目次]
特集「あか」
日本人にとって特別な色、あか。その云われ・原料や色のバリエーション・あかの建築史・あかをカタチにする接着剤の話・あかと縁の深い土地――高野山と岡山県吹屋への旅紀行など、総90ページでお届けします。
だるま
縁起物として欠かせないのが真っ赤な身体にヒゲと眉のりりしいだるまさん。日本一の産地である高崎で、だるまさんづくりの様子と、「なぜ赤いのか」などの由縁をいろいろお聞きしてきました。
朱墨
江戸時代まで、朱の印はごく限られた人しか使えない特別なものでした。市民が使えるようになったのは、実は明治以降のこと。奈良で格式高い朱墨を専門につくり、書画のプロが愛用する木下照僊堂さんのお仕事を紹介します。
美濃の挑戦
昨秋、陶磁器の町、美濃を舞台に繰り広げられた、あるアートプロジェクトのレポートです。さまざまな美術家、骨董店主らが作品を通じて、アートとは何か、美濃のような量産地が抱える問題と、それを乗り越えるための課題は何かを問いました。
リモージュ、そしてフランス
ひょんなことからフランスの一地方都市・リモージュと取引を持った、ある日本人ビジネスンの随想録です。人々の考え方、地方都市の魅力と底力、リモージュの美味しいモノ情報など、フランスをあらたな角度で見えてきます。
[好評連載]
■金の匙 銀の匙/角田光代
■悠久の美学/吉村作治
■家という大きな道具箱/趙 海光
■居場所のある音/イッセー尾形
■手とその周辺/坂本光三郎
■夢は実現する/橋本勇夫
■女神たちの台所/検見崎まこと
■化粧筆のはたらき/春色メイクに、ビギナーズセット



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