・[展覧会]第15回村野藤吾建築設計図展『村野藤吾によるリノベーションの作法』 ・[記念シンポジウム(オンライン)]
■図録『村野藤吾のリノベーション』-図面資料に見るその作法と精神-
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京都発大龍堂通信:メールマガジン通巻16484号 2021年3月24日 | |||||
![]() 『村野藤吾による リノベーションの作法』 日時:2021年3月22日[月]~6月5日[土] 10:00-17:00(入館は16:30まで) 休館日:日・祝日 場所:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町左京区松ケ崎橋上町1 TEL:075-724-7924 アクセス: 市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」下車1番出口から徒歩約8分 京都バス「高野泉町」下車、西へ徒歩約10分 叡山電車「修学院駅」下車、西へ徒歩約15分 入場料:一般200円、大学生150円、高校生以下無料 *京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生・院生は学生証の提示により無料 *身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳または 被爆者健康手帳をお持ちの方及び付添の方1名は無料。 (入館の際は、手帳の提示をお願い致します。) 主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館/村野藤吾の設計研究会 |
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村野藤吾(1891-1984年)は戦前から戦後にかけて多数の建築作品を遺しました。その多くが村野の設計で新築されたものでしたが、歴史的建築物や村野自身が設計した建物など、既存の建物に村野が改修や増築を施した作品も少なくありません。 現存する代表的な作品として、明治末期に竣工した旧東宮御所を改修した迎賓館赤坂離宮や、昭和初期に竣工した建物に増築や改修を行った高島屋日本橋店、村野が設計した昭和初期の建物に自ら増築や改修を行った森五商店東京支店(近三ビルヂング)、戦中に竣工した海軍将校倶楽部を移築、改修した志摩観光ホテル、昭和初期に竣工した建物に村野が増築、改修した関西大学図書館などが挙げられます。いずれも歴史的建築物や過去の建物を尊重し、それを残し継承しながら新たなデザインを加え、新旧が混ざり合う独自の魅力を生み出しています。そしてそこには、オリジナルの姿を厳密に重視する従来の文化財の保存とは異なる方法に基づく、村野独自の歴史や過去との自由な関わり方を見出すことができます。 本展では、村野による改修や増築、移築などを「リノベーション」と捉え、図面やスケッチ、写真、模型を通じて、その独自の作法に迫ります。村野の知られざる一面に光を当てることができれば幸いです。 |
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出展作品(*現存せず): 大丸神戸店*(1936年増築・改修)/そごう大阪本店*(1935年竣工・1937・52・70年改修)/京都市美術館(1945-52年改修計画)/志摩観光ホテル(現・志摩観光ホテル ザ・クラブ、1951年移築・改修)/高島屋日本橋店(1952・54・63・65年増築)/丸栄百貨店*(1952年増築・改修・1956・86年増築)/南都銀行本店(1953年増築)/心斎橋ビル*(板谷生命ビル、1939年竣工・1955年増築・1980年改修)/関西大学図書館(現・関西大学博物館/簡文館・1955年増築)/森五商店ビル(近三ビルヂング、1931年竣工・1956・59年増築、1965年改修)/近鉄百貨店阿倍野本店*(1957年増築・1958年改修・1964年増築)/アポロ会館*(旧アポロ座/1950年竣工・1957年改修)/新大阪ビル *(1958年竣工・1963年増築)/迎賓館赤坂離宮(1974年改修)/宇部市文化会館(1979年竣工) |
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お問合せ先:京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町 TEL:075-724-7924 FAX: 075-724-7920 ![]() ![]() |
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[記念シンポジウム(オンライン)] 『村野藤吾によるリノベーションの作法』 日時:2021年4月24日[土]14:00~17:00 開催方法:Webex Eventsにて(URLはお申込者にのみ後日お伝えします) 講演: 江副敏史(日建設計フェロー役員) 中村拓志(NAP建築設計事務所主宰) 報告: 笠原一人(京都工芸繊維大学助教) 三宅拓也(同上) 司会:松隈洋(京都工芸繊維大学美術工芸資料館教授) 定員:300名(要申込・参加無料) |
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お申し込み方法・詳細は下記の京都工芸繊維大学美術工芸資料館のウェブサイトをご覧ください。![]() |
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■図録 |
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刊行予定日:2021年4月5日 ご予約下さい! | |||||
![]() -図面資料に見るその作法と精神- 著:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、 村野藤吾の設計研究会 発行:国書刊行会 定価:4,400円 (本体4,000円+税)A4・176p 978-4-336-07201-6 ![]() ![]() |
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建築家・村野藤吾の作品には、歴史的建築物や村野自身が手掛けた作品に対する改修(リノベーション)や増築を施したものが少なくない。本書ではそれらの中から15件に焦点を当て、改修や増築の手法を解読し、村野の歴史や過去に対する意識や距離感を読み取る。図面に見る改修事例からは、村野が歴史的建築物や過去の建物の自立性を尊重し、保存しながら、それらを継承し新たなデザインを加え、新旧が混ざり合った独自の建築を生み出していることが分かる。そこには従来の文化財の保存や改修の理念や方法とは異なる文脈から生み出された、村野独自の歴史や過去との自在な関わり方を見出すことができるだろう。 | |||||
[目次] 巻頭グラビア 撮影:市川靖史・多比良敏雄 ごあいさつ 巻頭論文:村野藤吾によるリノベーションの作法 笠原一人 作品 大丸神戸店(1936年増築・改修) 論考:「調和と区別」の獲得 笠原一人 そごう大阪本店(1935年竣工・1937・52・70年改修) 論考:作品に対する責任感―建築家のあるべき姿 西島業士 京都市美術館(1945-52年改修計画) 論考:占領期京都と村野藤吾―知られざる転用ホテル計画をめぐって 三宅拓也 志摩観光ホテル(現・志摩観光ホテル ザ・クラブ/1951年移築・改修) 論考:戦時下で建設された「海軍将校倶楽部」の移築・再生 平井直樹 髙島屋日本橋店(1952・54・63・65年増築) 論考:日本橋高島屋と村野藤吾 松隈 洋 丸栄百貨店(1952年増築・改修・1956・86年増築) 論考:丸栄百貨店に見る村野藤吾の方法 松隈 洋 南都銀行本店(1953年増築) 論考:変わりゆく古都の銀行建築――引用と変換による古典主義建築への増築 三宅拓也 心斎橋ビル(旧板谷生命ビル/1939年竣工・1955年増築・1980年改修) 論考:戦前と戦後を繋ぐファサード・デザイン 笠原一人 関西大学図書館(現・関西大学博物館/簡文館/1955年増築) 論考:増築し続けるキャンパスが、次なる進化を生み出す 大平滋彦 森五商店東京支店(近三ビルヂング/1931年竣工・1956・59年増築・1965年改修) 論考:凛とした佇まいを支える機能の更改 福原和則 近鉄百貨店阿倍野本店(1957年増築・1958年改修・1964年増築) 論考:改修・増築・保存の複合体 笠原一人 アポロ会館(旧アポロ座/1950年竣工・1957年改修) 論考:商業的生命を見据えたアポロ会館 小谷川 勝 新ダイビル(1958年竣工・1963年増築) 論考:既存のエレメントを活かす増築手法 豊田充広 迎賓館赤坂離宮(1974年改修) 論考:宮殿を「人間の空間」へ 石田潤一郎 宇部市文化会館(1979年竣工) 論考:主役を引き立てつつ個性を放つ名脇役 角田曉治 インタビュー:江副敏史氏に聞く 米子市公会堂の改修設計を担当して(聞き手:松隈洋・笠原一人) インタビュー:中村拓志氏に聞く 佳水園の改修設計を担当して(聞き手:松隈洋・笠原一人) 掲載図面データ 村野藤吾関連年表 謝 辞 英語目次・英語概要 |
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