シリーズ授業 テーマ:「中村昌生先生の伝統建築探訪」 第7回「有楽苑と暫遊荘の世界」
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シリーズ授業 テーマ:「中村昌生先生の伝統建築探訪」 第7回「有楽苑と暫遊荘の世界」 日時:2008年6月28日(土)(10:20現地集合)10:30〜16:30 場所:有楽苑 名鉄犬山ホテルロビーに10:20までに集合 |
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お待たせいたしました。いよいよ中村昌生先生に有楽苑と暫遊荘をご案内いただくこととなりました。 | |
![]() 犬山城の東、名鉄犬山ホテル敷地内にある有楽苑は、国宝茶室如庵、重要文化財旧正伝院書院、古図により復元された元庵、新しく設計された弘庵などが建つ、緑豊かな静かな茶苑です。 如庵は、茶の湯の創世期に尾張の国が生んだ大茶匠・織田有楽斎(1547〜1621)が京・建仁寺の正伝院に建てた茶室で、昭和11年に国宝の指定をうけた茶道文化史上貴重な遺構です。 明治期に、茶室如庵および書院は、正伝院から祇園町に払い下げられ、後に三井家が買い取って、東京麻布今井町の三井本邸に移築されました。昭和13年には、当主三井高棟氏が将来を慮って、大磯の別邸「城山荘」に移設されました。昭和45年には名古屋鉄道の所有となり、現在の地に移設されることとなりました。中村先生は、この折に有楽苑実行委員長であった堀口捨巳先生より招かれて、この造営の現場の指揮をとられて以来、その後の元庵・弘庵の造営も含めて有楽苑の監修をなされていらっしゃいます。 当日は、まず苑内の中村先生が設計をされた広間茶室「弘庵」を会場にご講義を賜りました後、旧正伝院書院へ移動し、茶室「如庵」を拝見。有楽の大阪天満屋敷にあった茶室を古図より復元した元庵などをご案内いただきます。 |
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![]() この度は、名鉄犬山ホテル内にて、それぞれお好みに合わせて、各自ご負担にて、お召しあがりいただけますよう。お願い申し上げます。 |
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![]() また、暫遊荘は、名古屋納屋町の高松家が明治期に建て、大正初期に増改築した数寄屋普請の邸宅であったか、飲食店となっていて取り壊されることになり、中村先生の御尽力により、また新所有者の理解を得て、迎賓館として1990年木曽川のほとりに解体移築再生されました。書院を含む本邸と、庭園内に草庵茶室・暫遊亭が復元されています。 |
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参加費=授業料:会員10,000円(非会員の方には+年会費5,000+年会費5,000円にてこの機会にご入会いただきたく。) ◆お問合せ・入会・受講お申込みは伝統未来創造研究所まで。 (E-mail: iwasaki@dento-mirai.jp TEL:075-257-1303 FAX:075-257-1318) |
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シリーズ伝統未来塾 「中村昌生先生の伝統建築探訪」 2006年春より開講中 授業案内 [主旨文] 平成16年(2004)4月より開講いたしました探訪見学講話型の特別授業「伝統未来塾」は、お陰様をもちまして2年間で114回を開催。 本年度は春夏季より、数奇屋・茶室建築の第一人者でいらっしゃる中村昌生先生に「伝統建築」を主題に、現地にて楽しく判り易くご解説いただく授業を、2006年5月27日(土)より開講させていただきます。 日本の伝統的建築を学ぶための授業として、それらの名建築の現地にて、その空間に浸りながら、学術的な講義とともに、参加者との座談を楽しみつつ、時に茶を喫し、食事を共にしながら、興に任せての講話を重ねつつ、日本の伝統的建築の真髄に迫り、また現代の日本建築の、その未来を展望する試みとします。 |
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昭和2年(1927)愛知県生まれ。平成3年(1991)京都工芸繊維大学を定年退官、現在同大学名誉教授、福井工業大学教授。多年にわたり茶室・数奇屋の研究と創作を通じて、木造建築の伝統の継承と発展に努め、同志と(財)京都伝統建築技術協会を設立する。 おもな著書に「茶の建築」(河原書店)「茶匠と建築」(鹿島出版会)、「茶室の研究」(墨水書房)、「数奇屋古典集成」(小学館)、作品集に「茶苑の意匠」「現代の数奇屋 公共施設集」(ともに毎日新聞社)など。 |
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