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『ツバル 地球温暖化に沈む国 増補版』
著:神保哲生
発行:春秋社
定価:2,100円(本体2,000円+税5%)
316p20cm 978-4-393-74150-4
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地球温暖化による海面上昇で水没の危機に瀕する島国ツバル。今年発表されたIPCCの分析から、温暖化防止のため何が可能か考察する。
地球温暖化がもたらす海面上昇によって水没の危機に直面している南太平洋の小さな島国ツバル。2004年に刊行された本書の前身『ツバル』がその実情を詳細に報告し警告を発して以来、ようやく温暖化やツバルの危機が多くの人々に知られるようになってきた。では、ツバルの「今」はどうなっているのか。そして、全世界は気候変動にどう対処しようというのか。その後のツバルを訪れ、悪化するばかりの現状と破壊される生活基盤、遅々として進まぬ対策に怒りと焦りと諦めが交錯するツバルの人々の複雑な思いや海外への移住状況を報告、さらに、地球温暖化に関する政府間パネルが発表した第四次報告と各国のとり組みを分析し、温暖化阻止へのわずかな希望と、対策を阻む大国のエゴ、先進国に対する途上国の怒り、複雑怪奇な国際情勢の詳細なレポートなどを付加した「濃い」増補版。 |
<著者:神保哲生プロフィール>
著者略歴 1961年、東京生まれ。15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修了。AP通信など米国の報道機関の記者を経て、
1993年に独立。日米のテレビ局向けドキュメンタリー制作に携わる。現在、ビデオジャーナリスト、日本ビデオニュース(株)代表取締役、「ビデオニュース・ドットコム」編集主幹、立命館大学産業社会学部教授。著書に『地雷リポート』(築地書館)、共著に『漂流するメディア政治』、『アメリカン・ディストピア』『ネット社会の未来像』、『天皇と日本のナショナリズム』、『中国』(以上、春秋社)など多数。 |
もう他人事ではない。我々建築に携る人間として“何”ができるであろうか。身近に迫る異常気象を少しでも元に戻すには、今、問われているのである。この事実を真剣に受け止め、次の実践は日本伝統建築の本を紐解くことから始まり、そのヒントは日本伝統建築文化中に確かに存在する。(yy) |
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