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特集陳列 『紅葉をめでる』![]() 紅葉図屏風 山口雪渓筆 江戸時代 醍醐寺 |
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| 当館では、日頃より季節感を大切にした展示を心がけていますが、この度は秋の京都にふさわしい、紅葉をモチーフにした作品を集めて特集陳列を行います。錦秋の京都散策とあわせて、博物館での「紅葉狩」をお楽しみください。画面には色づいた紅葉が何本も所狭しと描かれています。花鳥図によく見られるのは、金地を背景として一本の紅葉に焦点を当て、その姿形を追うものですが、この屏風の画面構成の特色は、一本の木ではなく、山を染める紅葉全体の景を描こうとし、奥行きの深いところまで、林の中に居て眺めるかのような、現実感ある空間構成をとっているところにあります。そうした点では、きわめて近代的な空間感覚を持っていますが、一方で、縦横に金雲を走らせ、古典的な意匠的表現をも共存させています。金雲の陰に見え隠れする鮮やかに色づいた紅葉の景と、黒々とその色を増す幹の質感のコントラスト。これらをより際立たせる、色着く前の緑の楓や草地、さらには野いばらの白い花びらなど、豊かな色感があふれ、ここには日本の美しい秋の景を彷彿とさせる道具立てがそろっています。 遠方の土坡には、皴や彩色を控え、背景の金地と溶け込ませることで、意匠的な表現の中にも遠近表現の工夫が見られます。群青で彩られた水景には、舞い落ちた紅葉が浮かび、水辺ではシギにチドリが動きを添え、画面全体に音楽のようなハーモニーが重奏して響き合っています。 作者の山口雪渓(1646〜1734)は京都で活躍し、雪舟、牧渓の画風に憧れ、自らの「雪渓」という名前の由来も、そこから来たのだといわれています。 |
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