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『稲垣栄三著作集【全七巻】』
編:藤井恵介、福田晴虔、鈴木博之、陣内秀信、伊藤毅
発行:中央公論美術出版社
定価(各巻12,000円から13,000円+消費税)
A5版 バクラム装 上製貼函入 平均430頁 挿図平均130図
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戦後、日本住宅史、近代建築史、茶室史、神社史、都市史、建築保存などの分野で、広い視野から解決すべき多くの課題を指摘し、先駆的かつ包括的な業績を遺した稲垣栄三(東京大学名誉教授)の所論を集成し、その全仕事を通覧する。 |
<全7巻の構成>
第一巻 神社建築史研究T 第一回配本 2006年10月刊
第二巻 神社建築史研究U
第三巻 住宅・都市史研究 第二回配本
第四巻 茶室・数寄屋建築研究 第一回配本 2006年10月刊
第五巻 日本の近代建築−その成立過程−
第六巻 近代建築史研究 第二回配本
第七巻 歴史的環境保存論 |
<刊行のことば>
建築史学の研究領域は極めて幅広い。その広大な領域を古代から近代・現代にいたるまで考究しつづけたのが稲垣栄三先生であった。しかも研究は住宅、神社、茶室、近代建築、都市、街並み、さらには保存問題にまで及んだ。こうした幅広い研究領域を冷静な視点と慎重な実証手法によって開示した稲垣栄三先生の業績の全貌を、著作集全7巻としてここに刊行する。
都市や建築の本質は何か、それらの成立基盤は何か、こうした全体像を得るためにこの著作集が果たす役割は大きい。ジャンル別に編集し、未刊行の文章をも収めた本著作集は、戦後の建築研究の中心にあった稲垣建築史学の本質を示す知的伽藍であり、多くの領域の研究者や建築家、学生ととって刺激的な宝庫である。[鈴木博之] |
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