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『前川國男 現代との対話』
編:松隈洋
発行:六耀社
定価:2,520円(本体2,400円+税5%)
A5・328p
4-89737-571-1
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ル・コルビュジエに師事し、戦前戦後の日本近代建築に大きな足跡を残した建築家、前川國男(1905-86)。
本書は、2005年から今年にかけて開催され、現在も全国を巡回中の「生誕100年・前川國男建築展」(東京ステーションギャラリー他)のプレ企画として、展覧会にさきがけて開かれた7回の連続セミナー「前川國男と近代建築」と、東京展の会期中に行われた2回の記念シンポジウムをまとめた講演録です。
本書では現在の建築界で活躍する14人により、近代建築の巨人・前川國男が語り尽くされ、前川の遺した仕事の意味を「伝統」「風土」「時間」などをキーワードに、これからの建築や都市のあり方を問いつつ、多角的に考察しています。資料として、見学に役立つ現存作品データを盛り込み、現代の建築や都市を考える上でも、必読の一冊です。 |
<目次>
ル・コルビュジエの建築的プロムナードを越えて 富永讓
アントニン・レーモンドから学んだこと 三沢浩
戦時下に育まれたものとは何か 藤森照信
技術を通して実現しようとしたもの 林昌二
建築に風土性を取り込むこと 平良敬一
都市への手がかりを建築に求めて 野沢正光
建築に時間を取り戻すために 内藤廣
前川國男をどう見るのか 鬼頭梓/林昌二/松山巖/布野修司
前川國男から受け継ぐもの 槇文彦/富永讓/内藤廣/鈴木博之
前川國男を次の世代へ伝えるために 大谷幸夫/内藤廣/松隈洋
よりどころとなる場所を築くこと 松隈洋
前川國男に関する展覧会、講演会、掲載記事などの記録
前川國男主要現存作品 |
<「生誕100年・前川國男建築展」巡回展情報>
福岡市美術館 2006年9月22日〜11月5日
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※京都造形芸術大学 ギャルリオーブ 2006年11月17日〜12月24日(予定) |
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