HP内の目次へ・検索もできます! 『わらの家』

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京都発大龍堂:メールマガジン通巻4281号

くうねるところにすむところ15〜1 子どもたちに伝えたい家の本

くうねるところにすむところ
−子どもたちに伝えたい家の本−17
『わらの家』

著:大岩剛一
発行:インデックス・コミュニケーションズ
定価:1,680円(本体1,600円+税5%)55p22×23cm
4-7573-0393-9
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古来から自然や生命をたいせつにしてきた日本人。家づくりの代表的な素材であった「わら」に建築家・大岩剛一氏が着目し、「わらの家」から「なつかしい未来」の家を語ります。

信じられないだろうね。つい40年ほど前まで、わらが日本人の生活の主役だったなんて。屋根や畳などの建築材料。壁土にも混ぜたんだ。衣類やはき物、わらはいろんなものに利用されていた。神社では今も、神様の縄ばりを示す注連縄に使われているね。

その後日本人の暮らしが大きく変わり、わらの出番がなくなった。貧しい時代を思い出す人、ただのゴミだと思っている人もいっぱいいる。大昔から続いた日本人とわらの物語が、このままでは終わってしまう。

日本人はお米が主食。毎年秋には稲刈りをする。使い道がなくて余ったわらは田んぼや畑にもどされ、やがて腐って土に返る。この土が、作物を豊かに実らせ、みんなの命を支える。わらは命をゆるやかに循環させるすぐれた素材。そんなわらで、ぼくは家をつくる。それは、新しいわらの物語をつるくことなんだ。(「わらの物語」から抜粋)



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