HP内の目次へ・検索もできます! 特別展覧会 《曾我蕭白》_無頼という愉悦_

3186号      3198号


京都発大龍堂:通巻3195号

特別展覧会
《曾我蕭白》
_無頼という愉悦_

日時:
2005年4月12日(火)〜5月15日(日)
9:30〜18:00
(毎週金曜日は20:00まで。
入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週月曜日
(ただし、5月2日は開館) 4月18・25日、5月9日
場所:
京都国立博物館 特別展示館
観覧料:
一般1,200円(900円)
大学・高校生800円(500円)
中学・小学生 400円(200円)
( )団体20名以上
障害者の方と介護者(同人数)は
無料となります。
主催:京都国立博物館
共催:読売新聞大阪本社・NHK京都放送局
後援:エフエム京都
協力:日本航空、岡村印刷工業(株)、
啓星製紙(株)、トリ・パイン トレーディング(株)
曾我蕭白(1730〜81)は、永らく伊勢の出身と信じられて来ました。同地では確かに今でも蕭白の作品が数多く遺っており、無理もない話なのですが、少くとも父親の時代から京都の住人であったことが、今では確認されています。蕭白と同時代に京都で活躍した画家といえば、与謝蕪村・池大雅・円山応挙・長沢芦雪そして伊藤若冲などの名をあげることができます。まことに錚々たる画家たちというほかありません。
こういった人びとと伍して、蕭白は文字どおり独自の画風を展開してゆきました。室町時代の曾我蛇足を継ぐ者と標榜するのも、アナクロニズムを逆手にとった彼なりの同時代絵画への反抗の姿勢を示しています。こうした彼の姿勢から、当時の京都画壇を席捲していた写生派の円山応挙への対抗意識が生まれて来るのにちがいありません。
蕭白についての逸話を彩っているのは、ごくわずかな例外を除くと、人を人とも思わない不遜ともいうべき戟しい精神性を表わしたものばかりです。なぜ、このような人格が形成されたのか、それをその境遇に求めるのは余りに単純といわれるかもしれませんが、若冲と比較すると判り易いように思います。若冲という人は、錦小路の青物問屋の長男であり、基本的に生涯、生活の心配をしなかったわけで、好きなだけ絵を描きつづけ、絵を売って生活する必要とてありませんでした。これに対し蕭白は、上京あたりの商家で江戸にも支店をもっていたと考えられる家に生まれながら、数え十四歳のとき父を、十七歳のときに母を喪い、その前の十一歳のときには兄が江戸で没しています。幼い妹があったようですが、要するに十七歳の蕭白は天涯孤独の身の上になったのです。こうした境遇が彼の精神形成上、何らかの影響を与えたことは確かでしょう。そのような少年がどのような人生をたどり、画家として大成して行ったのか、それを数多くの作品を通して実感してみようというのが、この展覧会の企画意図です。蕭白が青年期から壮年期にかけて、伊勢や播州地方で旺盛な作画活動を続けながらも京都での活動基盤をもたず、ようやく四十歳代になって京都に定住するようになったことにも、解明すべき謎が秘められているように思われます。およそ120件からなる展示品の中には、いわゆる奔放な蕭白画以外に、彼が本来もっている優し気な眼差しに満ちた作品も含まれます。アメリカ、ドイツ、フランスから里帰りする作品とともに、蕭白の芸術世界の本当の意味での幅広さを愉しんでいただける展覧会となるでしょう。[京都国立博物館]
<記念講演会 「発熱する魂」>
日時:4月23日(土)13:30〜15:00
講師:横尾忠則氏(美術家)
場所:平常展示館 講堂にて開催。
当日午前11時より特別展示館前にて整理券を配布します。
参加費:無料。先着180名。

<関連土曜講座>
日時:4月16日 13:30〜
演題:蕭白、慟哭す。
講師:狩野博幸氏(文化資料課長)

日時:4月30日 13:30〜
演題:蕭白の怪醜な絵画
講師:冷泉為人氏(同志社女子大学客員教授・立命館大学COE客員教授)
 
日時:5月7日 13:30〜
演題:蕭白、憤激す。
講師:狩野博幸氏(文化資料課長)

日時:5月14日 13:30〜
演題:蕭白、大いに嗤う。
講師:狩野博幸氏(文化資料課長)
 
各講演場所:平常展示館 講堂
各聴講:無料(入館料が必要)。先着180名。



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