直近・京都建築事情(6) よーじや祇園店改装工事

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京都発大龍堂:メール マガジン通巻837号

直近・京都建築事情(5)
≪よーじや祇園店改装工事≫





























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京都祇園のよーじやは前回改装より日を浅くして全面改装する事となった。東側への店舗拡張と前回店舗のイメージを払拭するのが目的であった。よーじやは、人気商品であるあぶらとり紙や化粧品と化粧小物を古くから取り扱っていた事もあり舞子さん、お茶屋のおかみさんもよく来る店で顧客の大半は女性である。老舗の化粧品店である事歓楽街の入口である事を表現した。四条通側のファサードは京町屋の要素である一文字瓦の付庇と出格子をディフォルメしたもので構成した。

 1F店舗内部は女性客を意識し商品棚すべての色を八坂神社、その周辺をモチーフとした「祇園赤」とした。そしてこの「祇園赤」は寒水入り樹脂プラスター木ゴテ押えとした「生成色」の天井・壁との対比とした。この事により床材が石材であるにもかかわらず全体的にやわらかいインテリアとなった。
 2Fは専門店・ギャラリーとし置屋さんの支度部屋のイメージで1つ1つ吟味された化粧小物でメイクアップする人のためのものと考えた。竿縁天井・聚楽土壁・障子・瓦・ぬれ縁・和紙和室の要素をちりばめたインテリアとした。外壁は内壁と同じく左官職人によるものとしそこにロウソクの炎に見立てたLEDの照明を当てた。チャンスに恵まれた人はそのゆらぐ様子を見る事ができるかも知れない。
 京都祇園というイメージにとらわれる事なくその地にあるエネルギーを素直に感じ職人さん達とコツコツ建築する事がその地に合った美しい物ができる様な気がした。
[岩本康司]
岩本康司/ROVIX建築研究室
e-mail
rovix@apricot.ocn.ne.jp 

【岩本康司プロフィール】
1956 京都生まれ、建築をするべく立命館大学経済学部を中退多種の建築関係の仕事をする。
    その後、吉村篤一/建築環境研究所に入所、入所最初の作品で画家堂本尚郎のアトリエを担当以    後。交流し影響を受ける
1992 岩本康司/ROVIX建築研究室設立現在に至る。




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