サロン火曜派「都市・大阪のモダニズム細見」

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京都発大龍堂:メール マガジン通巻 569号



若い研究家集団による、都市・大阪のモダニズム研究発表の場。従来、大阪モダンを語るとき、必ず切り口とされる建築・文学・美術だけではない新たな視点で展開する。大阪モダニズム研究は、新鮮で、興味深い内容です。写真資料やお話もとっても面白い!

秋のワークルーム_お勉強会のお知らせ_

≪サロン火曜派≫
秋の3週連続シリーズ
「都市・大阪のモダニズム細見」

日時:平成13年10月23日(火)
&30日(火)&11月6日(火)
19:00〜20:30
第1回:「都市美とイルミネーション」by 橋爪紳也
(大阪市立大学大学院文学研究科アジア都市文化学教室助教授)
第2回:「大阪の廓文化」 by 加藤政洋(流通科学大学専任講師)他
第3回:「航空の大阪」by 橋爪紳也  他
受講費:各回・予約1,500円/当日1,700円(いずれも1ドリンク付き
● 大阪のまち研究会●
建築、イベント、遊園地など、「にぎわい」と「集客」をキーワードにひろく都市文化を研究している橋爪紳也(大阪市立大学大学院文学研究科助教授、工学博士)を中心として、加藤政洋(流通産業大学専任講師)ほか、数名の大学院生や研究生で構成された、若き研究者集団。現在「大阪春秋」「大阪新聞」等に、大正・昭和初期の大阪の様子を従来にない視点から分析する論考を連載中。
●講演概要 その1回目「都市美とイルミネーション」●
大阪のモダニズムを考える視点は、従来、文学や美術、建築に偏りがちであった。一連の講演では、これまで見落とされがちであった視点から、とりわけ人々の日常の暮らしのなかに徐々に溶けこんだ「新しさ」について再確認する。
初回は「都市美とイルミネーション」。すなわち「夜景」について考えたい。大正期から昭和初期にかけて、日本の各都市で「都市美」をめぐって、すなわち近代的な都市景観はいかにあるべきかについて、さまざまな議論と運動がまきおこった。
一方、その時期は、まさに電灯が広く普及した期間にあたっている。「イルミネーション」が日本語になったは1903年、大阪で開催された内国勧業博覧会の夜間開場が最初である。以後、なかなか一般には普及しなかったが、博覧会や御大典など都市での祝祭を通じて、また投光照明やネオンサインの発明など飛躍的な技術革新があり、昭和初期になって従来にない夜景が生まれた。新世界、大阪駅前、道頓堀などが「夜の名所」となる。今日につながる「夜景」の原点が、昭和初期にあることを検証したうえで、人々のライフスタイルに及ぼした影響などについて考える。


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[資料提供:森本良雪]