黄金期フランドル絵画の巨匠たち展

502号      505号


京都発大龍堂:メール マガジン通巻 503号

 

<アントワープ王立美術館所蔵>
≪黄金期フランドル絵画の巨匠たち展≫


日時:2001年 9月1日(土)〜10月14日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時
(入場は午後4時30分まで)
場所:滋賀県立近代美術館 企画展示室
〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
TEL:077-543-2111
休館日:毎週月曜日
(但9月24日(月・祝)及び10月8日(月・祝)は開館し翌日休館)

<講演会>
日時:9月15日(土・祝) 午後2時より
講師:明治大学教授 森 洋子 氏
会場:当館講堂
参加費:無料
主催:滋賀県立近代美術館/読売新聞大阪本社/読売テレビ/美術館連絡協議会
協賛:花王株式会社
協力:日本航空/ゴディバ・ジャパン
展示内容 / 油彩画 計74点 参考作品(写真パネル) 1点
交通:JR琵琶湖線(東海道線)「瀬田駅」下車、バス「滋賀医大」方面行きにて
    「文化ゾーン前」バス停下車、徒歩5分
観覧料:一般1100円(900円) 高大生900円(700円)小中生700円(500円)
    ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
16世紀に国際商業都市として、文化・芸術の都として急成長をとげたベルギーの都市アントワープ。この都市を代表する王立美術館の所蔵品により、16世紀から17世紀にかけてのフランドル美術の傑作の中から、ブリューゲル一家やルーベンス、ヴァン・ダイクの作品等、黄金期の名画75点を展示します。
 フランドルとは現在のベルギーに相当する地域をさします。この地域では、15世紀頃から、いちはやく油彩画の写実的な技法をとりいれ、細密で精緻な描写による絵画の傑作が数多く生み出されました。
 「フランダースの犬」の舞台として知られるベルギーの都市アントワープは、16世紀に国際商業都市として急成長をとげ、金融・経済の中心地となりました。こうした経済的繁栄を背景に、アントワープは文化・芸術活動も著しい活況を呈し、多くの芸術家が集まり、フランドル絵画の黄金時代を築いたのです。
 本展では、フランドルの豊穣な絵画世界を、西洋美術全体の黄金期でもある16・17世紀の作品から紹介いたします。
 今回紹介するフランドルの巨匠の中でも、ブリューゲル一族のピーテル二世とヤン・ブリューゲルは、農民や商人など庶民の日常生活や祝祭、自然の情景、宗教的主題などを表情豊かに描き、日本でも広く親しまれています。また17世紀、バロック美術の時代にフランドルで活躍した、ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンスという三人の巨匠についてもコーナーを設け、展示いたします。
 
 本展の出品作品は全て油彩画ですが、そのうち半数以上が板絵の作品です。板絵は、環境変化に弱いため貸し出されることがほとんどなく、日本で見る機会はあまりありません。また、大部分の作品が日本初公開であることも特筆に価するでしょう。 めったに目にすることのできない、西洋絵画黄金期の名画の数々をぜひご堪能ください。