東山風致地区の景観壊さないで_青蓮院前に大規模マンション計画_
皆の力で京都を守ろう!! ≪東山風致地区の景観壊さないで≫ _青蓮院前に大規模マンション計画_ 天然記念物クスノキ守れ!住民が「保存会」つくり運動 |
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【東山】京都市東山区の青蓮院の西側で、骨とう品や着物、陶器などの展示会場だった和風の木造建築跡地に大規模なマンション建設計画が持ち上がり、地元で景観保全を求める声が上がっています。く4800平方メートル敷地に5階建て>、 マンション建設予定地は、青蓮院の前の神宮道の西側4839平方メートル。伊藤忠都市開発く本社・東京)が計画し、「マンションは5階建てで、60から70戸の予産」(同社の担当者)といVlます。 現在の構造物は、傾斜のある2階建てで木の門と塀に囲まれ落ち着いた風情になっています。一帯は京都市風致地区条例で「東山風致地区」に指定されている地域。同地区の修景の指針では「門前景観を保全するため、連続性のある和風塀と道路給いのクスノキなどの樹木を保存し、建物はかわらぷき、和風外観を基本とする」とされています。 風致規制では、神宮道に面して四種地域で高さ12メートル以下、道路20メートル下がれば高さ15メートル以下く建ぺい率はいずれも40%)となっています。 青蓮院には京都市の天然記念物に指定されている樹齢800年のクスノキが5本あり、うち3本が神宮通に面しています。 く京都市、伊藤忠に申入れ> 青蓮院の東伏見慈晃執事長(59)は、マンション建設によるクスノキヘの影響や景観破壊を懸念して、宗教関係者や老舗(しにせ)の主人らに呼びかけ、「青蓮院クスノキ保存会」を7月下旬に結成。「保存会」として京都市と伊藤忠都市開発に「東山地区の歴史的景観を守る障害とならぬよう配慮していただきたい」と文書で申し入れました。同保存会には、天台宗の藤光賢宗務総長、清水寺の森清範貫主、哲学者の梅原猛52人が名を連ねています。 京都市は「基準にあった計画を業者に求めて調査中」(都市計画局風致保全課)としています。伊藤忠都市開発は「クスノキについては影響ないと思う。京都市や地元のみなさんと調整がつきしだいすぐに工事に入りたい」としています。 保存会事務局長の京料理いもぼう平野屋本店の「若旦那」北村憲司さん(50)は「クスノキだけでなく、東山全体の景観の問題でもあると思っている。清水寺から青蓮院までの連続性のある自然の空間や景観をいかに守っていくか、会としても考えたい」と話しています。 [資料提供:森本良雪] [写真:読売新聞01/8/29朝刊] |
京都の景観がどんどん崩れていくなか、私たちは自分達の私利私欲のみで行動する時代は終わったのではないだろうか。今世紀、ものの価値観が変り、変ってはいけない良識まで人々は忘れ去った。都市、景観、建築、風土とはをもう一度私たちの生活の中で「心のかたち」としてどうあるべきかを問いなおそうではな いか。(yy) |