手のひらの美≪ミニチュアの世界展≫


京都発大龍堂:メール マガジン通巻 460号

手のひらの美≪ミニチュアの世界展≫
_小林礫斎を中心に_
 日時:2001年8月16日(木)〜8月27日(火)
場所:大丸ミュージアムKYOTO(大丸京都店6階)
〒6008511 京都市下京区四条通高倉西入
TEL: 075-211-8111
ご入場は10時〜7時まで(7時30分閉場)
8/17(金)は棚卸のため5時30分まで(6時閉場)
主催:毎日新聞社 協力:たばこと塩の博物館
入場料(税込み)一般700円(500円)
大高生500円(300円)
中学生以下無料
※()内は前売り、10名様以上の団体料金

 身のまわりのあらゆるものを元の大きさから縮小したミニチュア──古来より洋の東西を問わず、それぞれの時代や風俗、生活感覚を映し出しながら創られてきたこの小さな世界は、多くの人々を魅了し続けてきました。その中で、明治から戦前にかけて驚くべきミニチュア作品を制作していた小林礫斎の人と作品に注目しながら、本展で、他の日本のミニチュア作品や西洋のドールハウス、現在もボリビアの祭礼で使用されているミニチュア等を併せた600余点をご紹介します。小さなものに対する人々の愛情、また繊巧なる世界に情熱を傾けた創り手たちの美意識をぜひご体感下さい。[主催者]


<小林礫斎>
明治17年、浅草生まれ。小学校卒業と同時に三代目礫斎である父について牙彫の修行をし、年若くして高度な技術を身につけた礫斎はたばこ入れや指物を制作するが、やがてその技術の高さと独自の美意識により、極小の世界の兆戦を始める。作品の多くは礫斎自身が下地を作り、金工、蒔絵など専門の職人が加工・加飾を行ったものを最終的に礫斎が拵えたものだが、手を借りる職人はその道の第一人者に限られていた。それ故に、礫斎の作品は単なる玩具ではなく特殊な形態の美術工芸品として分類されている。