<直近・神戸建築情報<見学会>神戸メリケンパークオリエンタルホテル>


京都発大龍堂:メール マガジン通巻 428号


第36回SDA賞受賞者決定!

直近・神戸建築情報<見学会>
神戸メリケンパークオリエンタルホテル
日時:2001年7月5日(木)〜6日(金)
16:00〜21:00
(さまざまな照明を用いているため、この時間に設定されています)
場所:神戸メリケンパークオリエンタルホテル
神戸市中央区波止場町5−6
問い合わせ:0120−59−8111
入場:無料
<設計概要>

アクアホールは、「セレモニーをいかに演出するか」をテーマに「透明感」をキーワードとする水盤に浮かんだガラスの結婚式場です。既存のチャペルが閉鎖的であること、神戸らしい周辺環境を内部空間にも反映させること、何(誰)が主役かを明確にさせることから、テーマ/キーワードは導かれました。つまり、挙式を行うカップルを舞台の主役と見立て、建物を舞台の書き割りとして設定しました。建物そのものには物質のもつ存在感がありますが、その存在感はあくまでその中に入る人を引き立てるためのものです。そういった意味でこの建物は人が入ってはじめて完成するものです。別の言い方をすればアクアホールは、「図」としての人間に対して「地」としての役割を引き受けていると言えます。
 
建物はダブルスキン構造で、内側には瞬間調光ガラス(電気的に透明・不透明が切り替わる)が嵌め込まれ、奥行きのある透明性を獲得しています。ガラスのバージンロード下には網状に編み込まれた光ファイバーが敷き詰められ、上部のトップライトと呼応します。
屋根スラブには苫小牧で製作された14mのPC版が据え付けられ、そのまま内部空間の仕上げとなっているため、設備機器(照明・空調吹き出し口など)はすべて床に取り付けられています。建物周囲には水盤とミスト状噴水を配し、水に浮かぶ舞台としての演出を醸し出します。
[國本  暁彦] e-mail

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