「谷崎潤一郎と京都」


京都発大龍堂:メール マガジン通巻 376号

「谷崎潤一郎と京都」
文豪谷崎潤一郎の創作に
大きな影響をもたらした京都と人々ー
日時:2001年5月19日(土)〜6月17日(日)
午前10:00〜午後5:00

期間中無休
場所:思文閣美術館
〒6068203
京都市左京区田中関田町2-7思文閣会館2F
TEL:075-751-1777
入場料:一般600円 高大生500円 小中生300円
(前売・団体10名以上100円引)
主催:思文閣美術館
後援:京都府、京都市、京都府教育委員会、
   京都市教育委員会、中央公論新社
協力:芦屋市谷崎潤一郎記念館
■記念講演会・サイン会のお知らせ
「谷崎潤一郎と京都」
対談・渡辺千萬子氏(谷崎潤一郎ご子息夫人)
   明里千章氏(金蘭短期大学助教授)
5月19日(土)14:00〜16:00
「痴人の愛」、「春琴抄」、「細雪」等女性の美と魔性を描きつづけ、数々の名作を遺した、文豪谷崎潤一郎は、昭和21年(1946)から
29年(1954)にかけての10年近くを、京都の南禅寺(前の潺湲亭)、下鴨(後の潺湲亭)に暮らしました。谷崎60〜70歳にあたるこの時
期、その創作力は衰えることなく、古都にちなむ「月と狂言師」や「鴫東綺譚」、歴史小説「少将滋幹の母」、「新訳源氏物語」等の
作品が生み出されました。また、熱海に居を移した晩年も、後の潺湲亭をモデルにした「夢の浮橋」、老いと性を扱った問題作「鍵」等京
都を舞台とした小説を執筆、「都をどり」の監修をつとめるなど、京都に対する谷崎の強い愛着
を伺ぅことができます。また、「細雪」のお春どんや「瘋癲老人日記」のヒロイン瘋子のモデルとなった、京都ゆかりの人々との交流も、晩
年の谷崎に様々なインスピレーションを与え、その創作に大きな影響をおよぼしました。
本展では、直筆原稿、書簡、遺愛品、書籍、写具パネル等を展示。谷崎文学と京都の関わりを紹介するとともに、大谷崎とそれをええた
人々との、あたたかな愛情交換の物語をたどりたいと思います。[思文閣美術館]