マルセル・デュシャンと20世紀美術展

2812具      2814号


京都発大龍堂:通巻2813号

開館記念展
《マルセル・デュシャンと20世紀美術展》

日時:
2004年11月3日(水・祝)〜12月19日(日)
10:00〜17:00
(金曜日:19:00・(入館18:30)
休館日:月曜日

場所:
国立国際美術館
〒530-0005
大阪市北区中之島4-2-55
一般問合せ:ハローダイヤル
TEL:06-4860-8600
観覧料:
一般1,300円(1,000円) 大・高 900円(600円)
中・小500円(200円)
※団体券は20人以上
※障害のある方とその付添者1人は無料
※証明できるものをご提示頂く場合がありま
主催:
国立国際美術館、朝日新聞社、
朝日放送
協賛:(財)ダイキン工業現代美術振興財団、
DNP 大日本印刷
助成:財団法人花王芸術・科学財団、
財団法人UFJ信託文化財団
協力:日本航空
大阪・中之島に完成した国立国際美術館新館オープンを記念して「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を開催します。
マルセル・デュシャン Marcel Duchamp(1887〜1968)は"現代美術の父"とも、"ダダイスムの巨匠"とも呼ばれ、20世紀美術に多大な影響を与えた人物です。フランスのブランヴィルに芸術一家の三男として生まれ、15歳の頃から絵を描きはじめました。印象派からキュビスムまでの技法を短期間のうちに習得した彼は、 1913年に《階段を降りる裸体 No.2》を出品し、裸体が階段を降りるというテーマがスキャンダルをひきおこします。1915年以降は主にニューヨークに住み、写真家であるマン・レイとともにニューヨーク・ダダ運動を展開する一方、「レディ・メイド」作品の代表例《泉》が出品拒否に遭うなど物議をかもし続けます。その他にも、実験映画の制作や、展覧会の企画、「ローズ・セラヴィ」という女性名での言葉遊び集の出版など多彩な活動を行いました。1923年に《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称《大ガラス》)を未完のまま放置して以降、もっぱらチェスに熱中し、芸術をやめたと噂されていましたが、1968年に没した後、《与えられたとせよ 1.落ちる水 2.照明用ガス》が公開され、沈黙の背後で実は周到に制作していた事実が判明し、新たな話題を呼びました。
従来の芸術家の概念からはずれた破天荒な行動で、一般社会からも常に注目を集め続けたデュシャンは、実は何につけ懐疑の人で、芸術を根底から疑い独創性なるものを信用せず、偶然に事を委ね、作者の存在すらも否定しました。たとえ既製品でも誰かが指さして、芸術と呼べばそれが芸術作品になるのだ、というのです。むろん、今では既製品を使うことも、他人の作品の流用や転用もとりたてて珍しい表現手段ではありません。むしろ、伝統的な形式を拒絶したはずのデュシャンの方法論自体が、皮肉なことに現代美術の新たな伝統になりつつあります。20世紀美術のどこにでも、デュシャンの影を見い出すことができるのです。
本展は、デュシャンを通じて20世紀美術をとらえなおす試みです。デュシャンの初期絵画から晩年の仕事まで約70点を第1部で紹介し、デュシャンの型破りな作品と皮肉や洒落に満ちた言説に触発された国内外の美術家たちの作品約80点を第2部で展示します。世界的に関心の高まっているデュシャンですが、日本での大回顧展は20数年ぶりとなります。現代美術をテーマとする国立国際美術館の開館記念展として、開催できるのを誠に意義深いことと考えます。
<講演会>
 ○11月 6日(土)14:00〜
 「(演題未定)」浅田彰氏(京都大学助教授)
 ○11月13日(土)14:00〜
 「デュシャンにフェルメールと桂枝雀が与えられたとせよ」森村泰昌氏(本展出品作家)
 ○11月27日(土)14:00〜 
 「いまなぜマルセル・デュシャンなのか」北山研二氏(成城大学教授)
場所:いずれもB1階講堂
 ※各日とも、当日午後1時より入場整理券を配布します。(観覧券が必要です)
<シンポジウム>
 ○12月4日(土)14:00〜
 場所:B1階講堂
   「デュシャンと現代美術の保存・修復をめぐって」
   パネラー:マリオ・ペルニオーラ氏(ローマ大学教授)、岡崎乾二郎(美術家)、他
<ギャラリートーク> (担当学芸員による作品解説)
 ○11月20日(土)・12月11日(土) 14:00〜
<20世紀美術入門講座> (講師:宮島久雄(当館館長))
 ○11月 4日(木)「デュシャンとピカソ」
 ○11月24日(水)「画商とコレクター」
  いずれも、14:00〜
 場所:B1階講堂に於いて
<DVDによる映画上映>
 ○11月20日(土)・12月11日(土)・12月18日(土)
 場所:B1講堂に於いて
   「幕間」(監督:ルネ・クレール)
   「アネミック・シネマ」(監督:マン・レイ)



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