没後25年《八木一夫展》_現代陶芸の異才_

2743号      2746号


京都発大龍堂:通巻2745号

没後25年
《八木一夫展》
_現代陶芸の異才_

日時:
2004年9月28日(火)〜10月31日(日)
9:30〜17:00(入館16:30)
休館日:毎週月曜日
(ただし10月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)休館)

場所:
京都国立近代美術館[岡崎公園内]
〒6068344
京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL:075-761-4111

観覧料:
一般1200円(900円)
大学生800円(500円)
高校生600円(300円)
中学生以下無料
※( )は20名以上の団体

主催:
京都国立近代美術館
日本経済新聞社、NHK京都放送局、
京都新聞社
協力:司馬遼太郎記念館、ANA
陶芸の世界に新しい造形分野を切り開き、海外からも注目された八木一夫の没後25年にあたり、初期から晩年までの陶芸作品約300点によりその業績を回顧する展覧会を開きます。
八木一夫は1918年、陶芸家八木一艸の長男として京都に生まれ、京都市立美術工芸学校彫刻科、国立陶磁器試験場に学びました。戦後間もない1946年、中島清を中心に青年作陶家集団を結成して新し.い陶芸を目指しましたが、2年後にはこれを解散し、鈴木治、山田光らと陶芸集団・走泥社を結成しました。
八木は最初、実用的な器体にクレーやミロなどに触発された新しい文様を施した作品を発表しましたが、来日中のイサム・ノグチのテラコツタやピカソの陶芸作品にも触発され、前衛的な陶芸を目ざすようになりました。1945年に発表した「ザムザ氏の散歩」でロクロを用いながらも器形を捨てた後、陶芸の概念を破った新造形を展開します。こうした土による新たなる造形は当時流行した前衛的な生け花をオブジェと呼んだことに因み「オブジェ焼」と呼ばれました。以後、焼成の偶然性を避けた無粕の焼締による力強いオブジェ作品を経て、黒陶という無機的で彫刻に近い表現が可能な手法により、造形的に一層の飛躍を果し、さらに60年代後半からは機知に富む数々の作品を生みました。一時はブロンズやガラスによる作品も手がけたのち70年代に入ると黒陶の本や手、足など具体的なイメージを表した観念的作品に独自の世界を示しました。その黒陶作品はさらに幾何学的なフォルムへと向い、あるいは鉛を、また色彩を黒い肌に合わせた情念を形式化したともいえる作品を最後に、八木の仕事は1979年、突然の死によって断たれました。八木一夫はこうした造形作品を制作する一方で茶碗や壷にも優品を遺しています。生涯を陶芸家として過し、美に対する鋭い感覚と深い知性を備えた、まれに見る才能の人、八木一夫の幅広い作域は単に陶芸界のみならず、美術界全般に示唆に富むものと信じます。
<記念講演会>
演題:「八木一夫のオブジェ焼き」
講師:樋田豊次郎氏(京都工芸繊維大学助教授)
日時:2004年10月2日(土)14:00〜15:30

演題:「父を語る」
講師:八木明氏(京都造形芸術大学教授陶芸家)
日時:2004年10月16日(土)14:00〜15:30

会場:京都国立近代美術館一階講堂
聴講料:いずれも無料
定員:100名
※13:00から会場受付で整理券発行

<お問合せ>
京都国立近代美術館
〒6068344
京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL:075-761-4111



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