いのちのうたごえ_岩下哲士の世界_

2046号      2052号


京都発大龍堂:通巻2049号

《いのちのうたごえ》
_岩下哲士の世界_

日時:2004年1月10日(土)〜2月15日(日)
9:30〜17:00(入館16:30)
休館日:月曜日休館
ただし1月12日(月・祝)は開館、翌13日(火)休館
場所:滋賀県立近代美術館
〒520−2122 大津市瀬田南大萱町1740−1
       TEL:077-543-2111 FAX:077-543-4220
(JR琵琶湖線「瀬田駅」下車、バス「滋賀医大」行にて
 「文化ゾーン前」下車、徒歩5分)

観覧料:一般900円(700円)高大生650円(500円)
    小中生450円(350円)
※( )内は前売及び20名以上の団体料金
主催:滋賀県立近代美術館
展示内容:絵画作品 約100点 立体作品(陶器など)約50点 計約150点

岩下哲士は、脳障害を克服して、素晴らしい芸術世界を生み出した、滋賀県甲南町在住の画家です。1969年に大阪の豊中市で生まれた彼は、1歳の時に急性小児片麻痺という重篤な病気を発症し、右脳の機能をほとんど失いましたが、奇跡的に左脳が右脳の機能を補うようになり、周囲の人々のすすめで小学校の頃から描き始めた絵に、その才能を爆発的に開花させました。
彼の優しい性格をそのまま映し出したような、虫や草花や仏様をカラフルな色使いで大胆に描いたユーモラスな絵は、見る人の心を暖かく包み込み、思わず微笑みを誘います。大人がとうに失ってしまった、曇りのないおおらかな感性と、奇抜でユニークな発想、そして天性の豊かな色彩感覚が、生に対する素直な喜びと、周囲のものすべてに対する感謝の念をつむぎ出しているのです。「NHKスペシャル・脳と心」や「徹子の部屋」などのTV出演によって、彼の優しい人柄が広く紹介されたことも手伝って、彼の絵は徐々に多くのファンを獲得し、中学校の美術の教科書に作品が取り上げられるまでになりました。2002年1月には富士五湖のひとつ山中湖畔に「岩下哲士アトリエ館」が完成し、現在は自宅とアトリエを往復しながら、何不自由のない環境のもとで作品製作を続けています。
今回開催するのは、岩下哲士の芸術の全貌を、幼少時から最新作まで網羅して紹介する、過去最大規模の個展です。絵画作品のほか、陶器などの立体作品や、彼の人柄をしのぶ資料等を展示いたします。本展を通して、人間の可能性の偉大さと、生のぬくもりを感じていただければ幸いです。
           
<会期中の催し>
 会期中、作家によるトーク・ショー、
子どものためのワークショップ(巨大な絵を描こう)、日曜美術鑑賞会(展示品解説)などを開催いたします。