2002年ソウルスタイルその後《普通の生活 展》_李さん一家の3200点_

1690号      1694号


京都発大龍堂:通巻1692号

2002年ソウルスタイルその後
《普通の生活 展》
_李さん一家の3200点_
会期 :2003年6月6日(金)〜8月22日(金)
10:00〜18:00
休廊日 : 毎週水曜日、8月10日(日)〜17日(日)
場所:INAX ギャラリー大阪
〒550-0013 大阪府大阪市西区新町 1-7-1
INAX 大阪ショールーム 2F
TEL:06-6539-3518 FAX:06-6539-3521
(地下鉄四ツ橋線・四ツ橋駅より徒歩1分)
家財道具のすべてを日本の国立民族博物館に送り出し、新しいものたちと生活を始めたソウルの5人家族、李さん一家の新旧の「もの」を手がかりにして、普通の生活を、もっと深く見つめる。 きわめて興味深い展覧会が大阪の国立民族学博物館で、2002年3月21日から7月16日まで開かれた。「2002年ソウルスタイル −李さん一家の素顔のくらし」展である。ひとくちにいうと家族の持ちもの全部の公開であった。
この展覧会は、3つのことを観客に示しているように思われた。ひとつは良くも悪くも〈他者を覗く〉という興味本位な部分。ふたつめは個人の生活の中にあふれる〈もの〉を通して2002年のソウルに暮らす、平均的な生活者の姿を活写していたこと。 3つめは博物館の本性である収集する行為によって、結果として、ありふれたものが時代考証的な保存をされたことである。とくにふたつめの一家にあるもの全部という、数量のある収集によって、〈もの〉に属している色、かたち、デザイン、材質等が必然的に見せてくれる時代の気分をも体現していて、展覧会によって、韓国ソウルのものの、現在を体感できたことだった。偶然の経緯をたどり、展覧会の主人公となった李さん一家の姿が、私たちに問いかけたものとは、《家族》とは何か、という普遍的でありながら、難問としかいいようのない問いだった。その難問を〈もの〉だけを手がかり解いてみると、見えてきたのは、家族のかたちそのものだった。
2002年10月、李さん一家のその後を訪ねてソウルへ出かけた。前と後は変わったのだろうか。会場では、訪問したとき印象を写真432点と文章で伝える。

<関連図書>

《普通の生活》
_李さん一家の3200点_

執筆:佐藤浩二、山下里加
発行INAX出版
定価:1,575円(本体価格1,500円+税)72P
4-87275-822-6
家財道具のすべてを日本の民族学博物館に送り出し、新しいものたちと生活を始めたソウルの5人家族、李さん一家の新旧の「もの」を手がかりにして、普通の生活を、もっと深く見つめる。
<目次>
・モノ調べ
・出合い
・登場人物
・一線を越えたガードル
・すべてが価値
・「家族」って何?
・さようならモノたち
・「2002年ソウルスタイル」を追いかけて・・・山下里加
・これはテーマパーク
・夢の新生活!?
・思いきって間取りを変える
・新しいモノは身体にくっつかない
・深夜の模様替え
・好きな人と暮らすのではなく
・キム・ヨンスクさんへのメール・・・佐藤浩司