大阪市立近代美術館(仮称)コレクション展《絵画の冒険》_今井俊満と戦後美術の歩み_

1627号      1635号


京都発大龍堂:通巻1629号

大阪市立近代美術館(仮称)コレクション展
《絵画の冒険》
_今井俊満と戦後美術の歩み_

日時:平成15年6月14日(土)〜7月6日(日)
11:00〜18:00(入場17:30)水曜日休館
場所:ATCミュージアム
〒5590034 大阪市住之江区南港北2-1-10
TEL:06-6615-5006
(アジア太平洋トレードセンター[ATC]O's南 B2階
ニュートラム[トレード・センター前]・[中ふ頭]下車徒歩5分
観覧料:一般500円(400円)/高大生300円(200円)
( )内は20名以上の団体料金
中学生以下無料
※ツルのマーク付き健康手帳、敬老優待乗車証または
 身体障害者手帳等お持ちの方(介護者1名も含む)は無料
主催:大阪市教育委員会(近代美術館建設準備室)、ATCミュージアム
<出品内容>
作品総数60数点 うち今井俊満作品30余点
<特別出品>
本展は所蔵品展ですが、今井氏の画業のハイライトを広くご紹介する。好機でもありますので、彼の代表作として大原美術館より「馬」(1955年作)を滋賀県立近代美術館より「東方の光」(1958年作)を、特別に借用させていただきます。
第二次世界大戦後、交通手段や情報技術の発達は芸術活動から国境の垣根を取り払い、国際舞台で活躍する日本人もこれまで以上に増えました。戦後のパリを中心に活動し、昨春惜しくも亡くなられた今井俊満氏(1928〜2002)は、そうした国際派アーティストの一人であります。
船場商人を父に持つ大阪ゆかりの画家、今井俊満氏は、1952年(昭和27)にフランスに渡り、当時パリに勃興した「アンフォルメル」の運動に身を投じました。描き手の行為や素材本来の価値を重視するこの絵画運動の中で、彼は「他を通じた自己の再発見」、すなわち西洋を通じた日本の再発見による近代の超克を目指し、若くしてパリで認められます。さらにはこの運動を日本に紹介、日本の画壇にいわゆる「アンフォルメル旋風」を吹き起こし、関西の前衛美術団体「具体美術協会」とアンフォルメルの要人たちとの交流を促すなど、美術における国際交流に多大な貢献を果たしました。その後も過去の成功に甘んじることなく、「自らのコピー」も許さぬ姿勢で、最期まで絵画の新たな可能性に挑み続けました。たえず変転する美術界の流れに自己を対峙させ、その都度揺るぎない個性であらゆる刺激をオリジナルへと転化させる、その画業の有りようは、ピカソにも似た希有なスケールのものと言えましょう。
大阪市が北区中之島4丁目に建設を計画している近代美術館に、2001年から02年にかけて、今井俊満氏より油彩の大作を含む200点近くの作品が寄贈されました。
本展では、これらの一部を初公開するとともに、当準備室が所蔵する今井氏の絵画とそれに関連する同時代の作品をあわせて出品、計60余点の作品を、今井氏の画歴と同時代の動向との関わりを軸に展示いたします。アンフォルメル運動の渦中に描かれた1950-60年代のダイナミックな抽象画や、日本の四季の美を取り入れた1980年代の「花鳥風月」シリーズなど、画風を激しく変化させながら戦後半世紀を常に現役として走り続けた今井氏の画業を、戦後美術の大きな流れとともに振り返ります。
<ミュージアムトーク>
展覧会会期中の毎週土・日曜の午後2時30分より、当準備室学芸員によるミュージアムトークを行います。
<問い合わせ>
大阪市立近代美術館建設準備室
TEL:06-6208-9096