|
日本の風土で生まれた木造建築、校舎という字は校木(あぜき)が含まれているがごとく子供達と先生、建物そして自然との温かい交わりが大切である。木造建築の復興を願いたい。子供達に木の温もりをかいして<たてものとは?>を理解してもらおう。 |
「京北第二小学校」 |
![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() 設計監理:国際航業株式会社+赤澤正明 施工:鹿島建設+フジノ工務店共同企業体 設計期間:1999年1月〜1999年4月 施工期間:1999年6月〜2000年3月 建築面積:1,877.82u 延床面積:2,775.16u 構造:木造大断面集成材(準耐火建築物) 基礎:ベタ基礎+地盤改良浅層改良 外部仕上 外壁:押出セメント成型板 屋根:カラー鉄板 内部仕上 床:ヒノキ60x60敷き詰め 壁:杉板15mm 天井:化粧石膏ボード 特別な設備 太陽光発電設備:20kw 灯油給油所:各階 |
★計画場所の慨要
本計画場所は、京北町の中央部に位置し、比較的平坦な地域である。周辺は、山間に広がる水田や家々のたたずまいが一望できる。本計画においては、この周辺の自然環境を取込みながら、子供たちと先生が創造的に自らの空間を生出せる動的な空間を考えた。それは、学校全体が活動性に富み、のびのびとした活気を生出すことを意図している。また、学校施設が地域コミュニティーセンター的な役割を果し、この地区のランドマーク的存在であること、そしてそれぞれの地区住民の定住と他地域との交流を促進する公共施設となることを考慮した。 ★全体配置の検討
道路は北側に国道477号線幅員約6mその他三方は水路に囲まれ形状はほぼ長方形である。また、南側別敷地にプールが設置されている。現状校舎は敷地の南西部に位置し北東部をグランドとして使用している。本計画では、現状校舎を工事期間中もそのまま使用し、仮設校舎などの間接設備を極力省略して、新校舎完成後直ちに移転できるように敷地東側に配置した。今回の計画では新設校舎が一部既存の特別教室、給食室にかかるので仮設校舎を設置する。 1.給食調理室 校舎と体育館の間に設置する。 2.特別教室 体育館北側に設置する。 グランドは一周200mのトラックおよび対角線上に100mの直線コースを確保した。 ★教室および管理部門の検討 普通教室、特別教室、管理部門を一棟にし、廊下、階段、便所などを集約した。予備教室、多目的ホールを設け、休憩時間、放課後における児童の遊び場とした。低学年教室は1階に配置し直接屋外に出られるように計画し、植物観察等の学習に対応できるようにした。特別教室は音楽・視聴覚室と理科・家庭科・図工室に集約し、各特別教室の稼働率の向上を目指した。管理部門の職員室、校長室などは児童の休暇期間中も快適に使用できるように教室と明確に区画した。ランチルームと給食室は衛生管理上教室、管理部門と別区画にした。体育館、教室、給食室、管理部門と4分割してそれぞれ個別の警備を可能とした。 |
|