建築を思考するディメンション_坂本一成との対話_

1166号    1170号


京都発大龍堂:メール マガジン通巻1168号 2019年8月31日 

 
『建築を思考するディメンション』
-坂本一成との対話-

著者:坂本一成・ほか
監修:岩岡竜夫、奥山信一、曽我部昌史
編集:ギャラリー・間
発行:TOTO出版
定価:(本体2286円+税)26cm290p
4-88706-214-1
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坂本一成と6人のゲスト建築家による公開対談を収録、再編。各回ごとに、今、現代建築を語るうえで重要と思われるキーワードをセレクト。キーワードの内容と関連した明快かつ刺激的な理論を展開する。
坂本一成と6人のゲスト建築家による公開対談を収録、再編。各回ごとに、今、現代建築を語るうえで重要と思われるキーワードをセレクト。キーワードの内容と関連した明快かつ刺激的な理論を展開する。
本書の基となった講座は、3人の監修者の設定したキーワードを巡っての6人の方々との対談であるが、そこで語られたことは常に整然と秩序良く話されたわけではない。それゆえ、この対話の文章化したテクストを通して、さまざまな読み取りが可能かと思われる。6人それぞれの方々の建築の思考、あるいは建築観を相対化して読むことも可能であろう。[坂本一成]

いま「建築の思考」がいかなる水準で可能なのか。監修者により選出された「制度」「構成」「架構」といったキーワードのもと、建築を思考の体系として研鑚をつづける坂本一成と、現在アクティブに活躍しかつ明晰な理論を掲げる6人の建築家が、スリリングな公開対談を行いました。本書は、ギャラリー・間の坂本一成展に併催されたその連続講演会を収録・再編集したものです。シナリオなしに繰り広げられたヴィヴィッドな対談は、真摯に建築やそれをとりかこむ現代社会と向き合っている建築家たちの生の声であり、そこから彼らの苦悩や格闘、そして次なる建築デザインの行方を模索する鍵を読み取ることができるでしょう。
[目次]
はじめに
第1章 「制度/消費/記号」 伊東豊雄×坂本一成
  ナヴィゲーター:曽我部昌史
第2章 「構成/空間/配列」 山本理顕×坂本一成
  ナヴィゲーター:曽我部昌史
第3章 「環境/都市/コンテクスト」 吉松秀樹×坂本一成
  ナヴィゲーター:岩岡竜夫
第4章 「スケール/身体/プロポーション」 妹島和世×坂本一成
  ナヴィゲーター:奥山信一
第5章 「架構/場所/領域 」 内藤廣×坂本一成
  ナヴィゲーター:奥山信一
第6章 「経験/記憶/レトリック」 青木淳×坂本一成
  ナヴィゲーター:岩岡竜夫
対話のためのエスキス 小川次郎
アンティ タイポロジー――あとがきに代えて 坂本一成
[著者紹介]
〈坂本〉1943年東京都生まれ。東京工業大学大学院博士課程を経て、現在、同大学教授。日本建築学会作品賞等を受賞。