図説・茶庭のしくみ_歴史と構造の基礎知識_

      1136号


京都発大龍堂:メール マガジン通巻1134号


《図説・茶庭のしくみ》
_歴史と構造の基礎知識_
著者:尼崎博正
発行:淡交社
定価:本体1,900円+税
A5・192頁
4-473-01888-1
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日本庭園のなかの茶庭について、露地を正確に位置付け、茶庭の通史とともに、露地を構成するさまざまな素材、石造品や樹木、植物・石材・技法と三分類し、図版を多用してわかりやすく解説する。
<目次>
・まえがき
・日本庭園のなかの茶庭
◇自然とのかかわり
自然への郷愁/庭の自然表現/新たな展開
◇市中の山居
山里の境地/草庵への指向/眺望の伝統/虚構の自然
◇茶座敷へのアプローチ
「すきや通道」/「面ノ坪ノ内」と「脇ノ坪ノ内」/
「壺」から「坪ノ内」へ/町家の「坪庭」/露地の独自性
◇「伝い」の庭
伝い/露地での空間体験/回遊式庭園への影響/「客」の目
◇自由な感性の時代
鎌形の石/不均質な石/華やかな色彩感覚/花崗岩の魅力
◇幾何学的デザイン
方形の池/自然と人工の対比/構成的デザイン/設計図からの発想
◇イメージとしての露地
意図的な構成/露地の原点へ/「伝いの庭」からの脱却/
旺盛なデザイン意欲
◇感性の深化
「矢跡」/ポーカーフェイスの作意/庭石の「矢跡」/偶然性の装い
◇定型化への道
三種の神器/宗教性の払拭/名物燈籠の模作/大衆の知恵
◇ディテール文化
茶庭と「路地庭」/ディテールへの執着/饗応の庭/雄大な空間把握
◇近代数寄空間の創出
植治の登場/近代庭園の濫觴/流れの庭/時代を越えた感性
◇新たな「市中の山居」
東山大茶会の風景/雑木の庭/躍動的な自然表現/露地との結婚
・露地にみる素材と表現
◇樹木からのメッセージ
露地の樹木構成/イスノキとの出会い/秘められたメッセージ
◇秋からの冬へ
ニシキギとドウダンツツジの秋/赤い実の冬/プラントハンター
◇異国情緒
ソテツの庭/ナンジャモンジャ/思いを託する木
◇竹垣連想
角のある四つ目垣/生きた竹垣/『洛外図』の竹林
◇コケへの回帰
コケ(蘚)とコケ(苔)/雪の表現/シバの露地
◇根府川石
高価な飛石/無表情さ/庭石の商品化
◇梟の手水鉢
利休の見立て/ルーツを探る/見立てものと模造品
◇気になる二つの石
刀掛石/二段石のバリエーション/車石
◇根石と覗石の表情
庭と建物の接点/臼石の根石/安定と不安定の狭間/塵穴の覗石
◇栗石敷の空間
不思議な感覚/州浜からのイメージ展開/露地の栗石敷/白川砂
◇水処理の景と興
炭の雨落ち/遠州の洞水門/用から興へ
◇関守石と結び
誘導のサイン/男結び/標縄のイメージ
◇三和土に秘められた技
三和土の温かみ/水加減/「一二三石」
◇露地透かし
「透かし」の妙/露地の自然らしさ/不易と流行
・あとがき   
<著者プロフィール>
尼崎博正(あまさき・ひろまさ)
1946年生まれ。京都大学農学部卒業。
現在、京都造形芸術大学副学長。農学博士。
文化庁文化審議会文化財分科会第三専門調査会名勝委員会委員、
宮内庁御所離宮庭園特別整備技術指導委員、日本造園学会評議員、
日本造園修景協会評議員、史迹美術同攷会会長、他。
1992年日本造園学会賞受賞(設計作品部門)。
主要著書:『造園の歴史と文化』(共著・養賢堂)、
『平等院大観 第1巻 建築、石燈籠』(共著・岩波書店)、
『植治の庭ー小川治兵衛の世界』(編著・淡交社)、
『石と水の意匠ー植治の造園技法』(淡交社)、
『風景をつくるー現代の造園と伝統的日本庭園』(共著・昭和堂)、
『庭石と水の由来ー日本庭園の石質と水系』(昭和堂)など。