DOJIN選書49 『パンデミックを阻止せよ!』 -感染症危機に備える10のケーススタディ-
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2020年2月13日 | |||||
![]() 『パンデミックを阻止せよ!』 -感染症危機に備える10のケーススタディ- 著:浦島充佳 発行:化学同人 定価:(本体円+税)B6・256p 978-4-759813494 ![]() ![]() |
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古くはスペイン風邪,最近では豚インフルエンザなど,パンデミックの事例を読み解くと何が見えてくるか.本書では,アウトブレイクにいたる過程を七つのステップでとらえ,実際に発生した10の事例から,どんな症状を示したか,感染源や感染経路の特定,致死率の算出,封じ込めのための対策などを分析し,感染症対策にどう活かすかを検討する.グローバル化が進み,誰もがアウトブレイクのリスクにさらされている現代,その脅威にいかに備えるかを考える。 | |||||
[目次] はじめに 第1章 感染症封じ込め 七つのステップ 1.Case, Cluster, Common Characteristics and Case definition——症例、クラスター、共通した症状・徴候、症例定義いつものパターンと同じか?/ほぼ全員に共通する点は何か?/症例を定義せよ 2.Causative agent——原因となる微生物 既知のエージェントと比較?/未知の感染症かもしれない。どうする? 3.Curve and Center of epidemic, Communicable and Case-fatality rate——流行曲線、感染中心、伝染性、致死率感染流行曲線——拡大速度は速いか?/最初の患者は?/感染源は?/感染性か?/感染経路は?/ヒト—ヒト感染するか?/致死率は高いか?/自然発生のものか、バイオテロなど人為的なものか? 4.Communication and Countermeasure——コミュニケーションと対策 5.Case-Control and/or Cohort study——ケース・コントロール研究/コホート研究 6.Containment/eradication and Continuing surveillance——封じ込め/撲滅とサーベイランスの継続天然痘撲滅/サーベイランス 7.Change in ecology——生態系の変化 ・コラムOne Healthの動き 第2章 感染症の数理モデル R0(Basic Reproductive Number)/基礎となる感染症数理モデル/偶然の影響/数えてR0を算出/サージ・キャパシティ/発症前感染+不顕性感染(=θ)/カオス 第3章 病原性大腸菌O104——ハンブルグ 第4章 豚インフルエンザ(H1N1)——メキシコシティ コラム・WHO本部にて 第5章 SARS——広東省 一通の電子メール/香港/ベトナムへの飛び火/ハノイからの警鐘/グローバル・アラート/SARSウイルスの発見/シンガポールへの飛び火/カナダへの飛び火/香港アモイ・ガーデンでのSARS集団発生/SARS流行の終息 ・コラム・SARS封じ込めに成功したタン・トク・セン病院 第6章 炭疽菌テロ——フロリダ ・コラム・G8バイオテロシナリオ演習 第7章 西ナイル熱——ニューヨーク ・コラム・蚊の駆除方法——マニラの例 第8章 ニパ脳炎——マレーシア ・コラム・イースター島の教訓 第9章 鳥インフルエンザ——香港 最初の症例/鳥インフルエンザ/サーベイランス/コホート研究/ケース・コントロール研究/香港では二人が鳥インフルエンザに罹患し一人が死亡/ベトナムでの発生/タイの家族内感染例/WHOサーベイランス ・コラム・ 第10章 エイズ——ロサンゼルス ・コラム・ニードル・エクスチェンジ 第11章 エボラ出血熱——ザイール ・コラム・映画『アウトブレイク』 第12章 スペイン風邪 超過死亡/夏—秋—冬のスペイン風邪/アメリカ四三都市の対応/なぜフィラデルフィアでは超過死亡がもっとも多かったのか?/なぜニューヨークでは超過死亡が比較的少なかったか?/なぜセントルイスでは死亡の二つのピークをもつのか?/日本における四七都道府県の超過死亡率 ・コラム・ビタミンDのインフルエンザ予防効果 第13章 アウトブレイク対策の批判的吟味 おわりに 引用文献 |
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